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最新のリハビリ器具登場 松本「世界健康首都会議」が開幕

リハビリに遊びを採り入れる効果について力説するルンド教授=松本市中央のMウイングで

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 国内外の健康産業や研究について発信する「世界健康首都会議」が八日、松本市中央のMウイングで開幕した。九日まで。初日は、デンマークのロボット工学者の基調講演があり、遊びの要素を採り入れた最新のリハビリテーション器具の効果などを解説した。

 会議は、市や市医師会などでつくる実行委員会が主催し、八回目。今回は「気づきと学びが未来を変える」をテーマに、より高齢化が進んだ将来を見据え、健康寿命延伸の方策を探る内容となっている。

 八日の基調講演は「遊び心と科学技術で人生はもっと幸せになる」と題し、デンマークのロボット工学者のヘンリック・ハウトップ・ルンド教授が登壇した。

 ルンド教授は、体に装着して動作を補助する従来の介護ロボットは「使えば使うほど、筋力など使用者の能力は減らされる」と指摘。「能力を維持、改善する方策が必要」として、自身が開発したリハビリ器具「モトタイル」を紹介した。

 一辺三十センチの樹脂タイルのような器具で、十枚一組で床に敷き、足で踏んで使う。内蔵の七色の発光ダイオード(LED)を専用アプリで点灯させ、十三種類の運動プログラムを実施できる。

ルンド教授が開発したリハビリ器具「モトタイル」で遊ぶ学生ら=松本市中央のMウイングで

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 複数人がゲーム感覚で使用でき、脳の疾患などから体が不自由で通常のリハビリが難しい場合でも、自然に楽しめ、リハビリ効果があるという。ルンド教授は「遊びへの動機が健康につながる」と強調した。

 会場にはモトタイルを試せるブースもあり、講演後には市民らでにぎわった。体験した安曇野市豊科の下里昌吾さん(72)は「頭を使うので脳の活性化にもなりそう。孫と一緒に遊びたい」と笑顔を見せた。

 昨年九月から代理販売を手掛けるセノー(千葉県)によると、全国の病院や介護施設など三十カ所で導入している。一台税別七十八万五千円。

 この日は、市民の生活習慣の改善に取り組むイギリス政府関係者の基調講演などもあった。九日は、乳タンパク質の一種を配合した食品による口腔(こうこう)環境改善についての研究などの四講演や、健康づくりに関する六つのセミナー、関連企業など四十五団体のブース出展などがある。

 (川添智史)

 

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