トップ > 長野 > 11月7日の記事一覧 > 記事

ここから本文

長野

歌詞見ないで歌える? 県歌「信濃の国」

県庁で掲げられている県歌「信濃の国」の歌詞板

写真

 県歌制定五十周年を迎えた「信濃の国」だが、三番以降の歌詞を知っている県民は少ない−。県世論調査協会が「信濃の国」の歌詞を見ないで歌える箇所を複数回答で聞いたところ、一番は73%に上ったが、二番になると35%に半減し、三番は13%、五、六番は各3%にとどまった。「歌えない・知らない」も22%だった。

 調査は六月上旬〜七月中旬、無作為抽出した県内の十八歳以上の男女八百人に調査票を郵送して実施。五百二人から有効回答があった。

 一番は十八〜七十歳以上の各年代とも、歌えるとの回答は60%を超えた。二番は最も高い六十代でも47%に落ち込んだ。「御嶽」「乗鞍」「駒ケ岳」と中南信地域の山々が東信地域の「浅間」より先に登場する二番は中信38%、南信39%で、北信(34%)、東信(29%)より高い結果が出た。

 「一・二番」が突出して浸透する傾向は、県内ゆかりの著名人や県民から歌唱動画を募る県の事業でも見られた。投稿された動画を組み合わせて記念動画を製作する事業で、「一・二番」「三・四番」「五・六番」「フルコーラス」の四部門に分けて十月末まで募集した。四十五件が寄せられ、多くは「一・二番」に集中した。三番以降は少なく、県広報県民課の担当者は「フルコーラスの投稿を使えば(動画製作は)何とかなりそう」と語る。お披露目は来年二月の予定。

 担当者によると、県庁の仕事納め式などで「信濃の国」を合唱する県職員でも三番以降の歌詞は知らない職員が多いという。「六番までフルコーラスで歌うと約六分かかって長い。式では一、二番だけを歌うからかも」と分析した。

 こうした現状は、教育のあり方にも関係がありそうだ。長野市教委学校教育課の担当者は「中学進学後はフルコーラスを歌う機会が少なくなり、定着しないのでは」と指摘する。同市立小学校の児童らは、一〜六番を習って小六の合同音楽会で合唱を披露する。

 世論調査協会の調査では、両親が県内出身の回答者は83%が一番を歌えると答えたが、両親が県外出身だと27%に激減した。

 県広報県民課の担当者は「移住も増えている影響もある。子どもが覚えて両親も覚えるという話も聞く。記念動画をつくり、信州の風景や気質が織り込まれた歌詞を知ってもらう機会にしたい」と話した。

 (渡辺陽太郎)

写真
 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索