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飯島に中世の和鏡 町文化財調査委の中島さんが発見

発見した和鏡を手にする中島さん=飯島町で

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 飯島町教育委員会は二十九日、同町本郷の若森社遺跡で、鎌倉時代に作られたとみられる和鏡「菊花飛雀鏡」が見つかったと発表した。十一月四日から三日間、町陣嶺館の秋の特別開館に合わせて披露する。

 和鏡は町文化財調査委員会副委員長の中島淑雄さん(85)が五月二日、愛犬と散歩中に水路脇で発見。県立歴史館の協力による調査の結果、寸法や形式の特徴などから中世に作られた本物であると結論づけた。

 和鏡は青銅製で直径一一・二センチ、厚さ一・九五ミリ、縁高七・二ミリ、縁厚四・八ミリ、重さ一六三グラム。裏面にはキクの花と飛ぶスズメの模様が施されている。県立歴史館からは「非常に保存状態が良い。温度、湿度などが一定に保たれた良い環境に置かれていたと考えられる」と評価された。

 町文化財調査委員の伊藤修さん(68)によると、若森社遺跡は中世に一帯で大きな勢力を誇った飯島氏一族の居住跡である可能性が高い。同遺跡からは過去の調査で十三世紀前半の蔵骨器(骨つぼ)が発見されていることから、和鏡も同時期に死者の鎮魂や供養などに用いられた、との考え方も成り立つという。

 中島さんは「発見時にキラキラと輝き、あまりに状態が良かったので模造品かと半信半疑だったが、本物と分かってうれしい」と声を弾ませた。

 (長谷部正)

 

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