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山の怖さ知って 県警、遭難救助の動画公開

県警が公開している山岳遭難救助活動の動画=県警提供

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 県警が公式ホームページで公開している山岳遭難救助活動の動画が再生数を伸ばしている。今年1月から公開を始め、10万回以上視聴された動画もある。県警は、山岳遭難救助隊員が撮影した生々しい現場の映像を通し、危険を伴う登山への注意を促している。

 雪が残る春の尾根筋で、遭難者がいるテントに近づく救助隊員。強風が吹き付ける音だけが響く。「どうした?」。到着した隊員の問い掛けに、テント内にいた遭難者が「滑落して脚が…」と弱々しく答えた。歩けない遭難者を隊員が背負って移動し、ヘリコプターに収容した。

 白馬岳での遭難現場を撮影した約3分半のこの動画は5日現在で、13万8000回以上再生されている。単独で山に入った遭難者が登山道から100メートル滑落。携帯電話を紛失し、テントでビバークしていた。会社の同僚からの通報で遭難が発覚し、発生から3日目に遭難者を救助した。

 動画の最後には「遭難者が無事に生還できた理由が分かりますか」と文字で視聴者に問い掛ける。理由として「同僚に行き先、日程を伝えていた」「登山計画書を提出していた」などを挙げた。その上で▽救助要請できない▽捜索開始まで時間を要する▽発生する全てのことに1人で判断し、行動しなくてはならない−と単独登山の危険性を訴えている。

 県警は2カ月に1回のペースで追加し、ゲレンデ以外で滑るバックカントリースキーや雪山登山で道に迷った遭難など動画4本を公開。それぞれ2万回以上視聴されている。動画は、隊員のヘルメットに取り付けられた小型カメラの映像を中心に編集。隊員目線の映像からは命懸けの救助現場の臨場感が伝わる。

 県警山岳安全対策課の山崎敏郎次長は「登山前に見てもらえれば、山の怖さを知ってもらえる。映像から現場の状況を感じ、遭難防止に役立ててもらいたい」と話す。「長野県警動画コーナー」で検索。

 (安永陽祐)

 

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