トップ > 長野 > 10月11日の記事一覧 > 記事

ここから本文

長野

リンゴビールを商品化 伊那産の“訳あり品”活用

伊那市産のリンゴを使った「アップルシナモンエール」

写真

 伊那市産のリンゴを使ったビールを神奈川県厚木市の地ビール会社「サンクトガーレン」が商品化した。リンゴの酒では発泡性のシードルが有名だが、ビールに使われるのは珍しい。傷があるなど売り物にならないリンゴを活用しており、普及すればリンゴ農家の収入増にも期待がかかる。

 「アップルシナモンエール」と銘打ち、来年三月末までの季節限定。十月はジョナゴールド、十一月はふじなど旬のリンゴを使う。

 タンク(小瓶三千本分)一回の仕込みには二日かかる。パン店のオーブンを借りてリンゴ五百個を焼き、翌日に細かく切って麦汁に投入。軽く焦がしたカラメルモルトの琥珀(こはく)色でコクの深さが特徴。シナモン、メープルシュガーも加えてアップルパイのような風味になる。本物のアップルパイやカレーにも合うという。

 原料のリンゴは傷がついたものや色ムラ、規格外サイズなど“訳あり品”を伊那市の農家から買い取る。「ビールは苦くて嫌い」という人をターゲットに「スイーツビール」を得意とする同社の岩本伸久社長(56)は十年ほど前、白鳥孝市長(当時副市長)を訪ねた際に、収穫した三分の一は売り物にならないと聞き「ビールに生まれ変われば農家の役にも立つ」と考え、活用策を模索していた。

 果実量が規定以上で酒税法上は発泡酒表記だが、麦芽率は高いので税率はビールと同じ。三百三十ミリリットル入り四百二十九円(税別)。販売はオンラインショップなどで。

 (阿部雅之)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索