トップ > 長野 > 9月14日の記事一覧 > 記事

ここから本文

長野

柱にお札、貼っちゃダメ 善光寺・仁王門で全撤去

仁王門の柱などに貼られた千社札をはがす北野建設の作業員ら=長野市の善光寺で

写真

 参拝の記念に寺社の門などに貼る「千社札(せんじゃふだ)」が景観を損ねているとして、長野市の善光寺が十三日、撤去に乗り出した。はがれにくい接着剤やくぎを使った札が目立つようになり、建造物を傷める恐れも高まっている。少なくとも仁王門が再建された一九一八年以降、寺が全てはがすのは初めて。関係者は「千社札は貼るのを控えて」と話している。

 寺によると、寺社の建造物に札を貼る習慣は江戸中期以降、全国で見られるようになり、はがれやすい米でできたのりを使って和紙の札を貼るのが一般的だった。近年は接着力の強いシールの札が広がり、木製の札をくぎで打ち止める行為もみられ、五年ほど前から寺で問題視する声が上がっていた。

 善光寺では鐘楼などにも貼られているが、柱や梁(はり)に千枚以上が貼られている仁王門が最も多い。今年、再建百年を迎えたのに合わせ、仁王門の札全てを撤去することにした。

 僧侶や地元住民、北野建設の作業員ら二十人がぬれたタオルで札をふやかし、撤去していった。はがした後も痕跡が残るものもあり、タオルでこすっていた。全て撤去するには数日かかるという。

 「千社札を貼るのはご遠慮ください」と注意書きを掲げていたが、今後は目立つようにすることを検討する。小林順彦(じゅんげん)寺務総長は、千社札に悩む寺社は他にもあるといい「仁王門は(長野駅方面から)参拝に訪れた人が最初に目にする場所。きれいにすることで貼ろうとする人が遠慮してくれれば」と期待する。

 参拝に訪れた東京都の看護師大崎美和さん(42)は「千社札は貼るべきではないのでは。きれいになってほしい」と話していた。

 (城石愛麻)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索