トップ > 長野 > 9月11日の記事一覧 > 記事

ここから本文

長野

停学処分解除巡り賠償求める 信州大生が提訴

 信州大(本部・松本市)の農学部三年の男子学生(22)が交通死亡事故を起こして同大に無期停学処分を受け、その後処分解除が遅かったために不利益を被ったとして、男子学生が同大を相手取り、処分の無効と約七百万円の損害賠償を求めて地裁松本支部に提訴した。

 十日に第一回口頭弁論が行われ、信大側は訴訟に該当しないことや処分は妥当だったとして、請求却下や棄却を求めた。

 訴状などによると、男子学生は二〇一六年四月、県道で乗用車を運転中、反対車線に停車していた軽トラックの陰から飛び出してきた新聞配達員に衝突し死亡させた。このことで男子学生は同大から無期停学処分を受けた。翌年三月に不起訴処分となったが、三月から五月にかけての復学願いが受け入れられなかった。

 原告側は四月に停学解除は可能だったにもかかわらず、七月まで解除しなかったためにゼミの登録期間が過ぎて登録できずに卒業が二年遅れるとして、将来得るべき利益五百万円と、精神的苦痛の慰謝料二百万円を請求。授業を受けられなかった一六年四月から七月までの授業料約六十七万円の返還を求めた。

 信大側は、無期停学処分は一七年七月二十日付けで解除しており、処分は大学の判断で決めるべき事で訴訟にあたらないと主張。処分内容は妥当だったことや、同大学則で停学者はその期間中の授業料を納付しなければならないとした。

 原告側代理人は「事故は不可抗力で過失がないのに処分を受け、不起訴となった後も処分の解除が遅れたことは納得がいかない」と話した。

 信大広報室は「懲戒処分は正当で、本学の具体的な主張には裁判手続きを通じて明らかにしていく」とコメントした。

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索