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県宝本殿、倒木で大破 塩尻・小野神社

倒木で大きく壊れた県宝の本殿と、破損状況を確認する県教委の関係者ら=塩尻市北小野の小野神社で

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 台風21号による強風の影響で、塩尻市北小野にある県宝の小野神社本殿が、倒木により大きく壊れていたことが分かった。県教育委員会は六日、緊急の現地調査を行い、神社関係者や市教委担当者らと今後の対応を協議した。

 同神社には一九九二年に県宝に指定された本殿二棟が並んで立っている。台風で近くのナラガシワの古木が根元から折れ、南側の本殿(幅二・六メートル、奥行き三・八メートル)に直撃。屋根の半分が壊れて落ち、建物全体が大きく傾いた。隣のもうひとつの本殿の屋根の一部も損傷した。

 本殿二棟は、江戸時代の一六七二(寛文十二)年の建築で、規模も形式も同じ。御柱祭の年に神祭が一方から一方へ遷座する慣行となっている。

 同神社の社叢(しゃそう)は、県天然記念物に指定されており、倒れた古木も記念物の一部。目線の高さの直径は一・七メートル、高さ約三十メートルで、幹の内部が空洞化していた。

 倒木の被害は、同神社総代会の宮崎敏孝会長(76)が五日午前、見回りをしていて見つけた。六日は、県教委事務局文化財・生涯学習課の井上雅彦課長らが現状を確認。大破した本殿は倒壊の恐れがあるため、残った屋根を下ろして本殿をシートで覆い、倒れた木も撤去することにした。

 井上課長は「まずは災害の応急対応をし、復元も含めたその後の対応については神社関係者、市教委、県文化財保護審議会の委員らと協議することになる。早期に審議会の建築専門の委員に現地調査をしてもらう」と話した。

 宇治橋淳宮司(74)は「こんなことになるとは思わなかった。社叢は天然記念物なので管理が難しいところがある。県教委などの指導を受けながら対応していくが、本殿は復元したい」と話した。

 (一ノ瀬千広)

 

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