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メルシャンの新ワイナリー完成 30年ぶり塩尻で醸造

桔梗ケ原ワイナリーの醸造棟に保存展示された大樽の説明を聞く参加者。日本のワイン造りの歴史を感じられる=塩尻市宗賀桔梗ケ原で

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 ワイン大手のメルシャン(東京)は、塩尻市宗賀桔梗ケ原に新設したワイナリー「シャトー・メルシャン桔梗ケ原ワイナリー」を8日にオープンし、今月下旬から操業を開始する。桔梗ケ原地域のブドウを原料に高品質の赤ワインを生産するワイナリーで、試飲を楽しめる一般公開日も設け、愛飲者らに親しまれるワイナリーを目指す。

 新ワイナリーは、「大黒葡萄酒(ぶどうしゅ)」(現メルシャン)の塩尻工場として一九三八年に開場し、三十年前までワインを醸造していた「メルシャン塩尻セラー」の建物(約千平方メートル)を活用して整備した。

 外観はそのままに半地下の内部を改修し、ステンレス発酵タンクや育成用のオーク樽(たる)、瓶詰め設備などを設置した。

 小規模の施設で高級品のワインを造る「ガレージワイナリー」と呼ばれる形態の醸造所にし、世界的に高い評価を受けている「桔梗ケ原メルロー シグナチャー」「桔梗ケ原メルロー」などを生産する。片丘に新たに整備した自社管理畑のブドウも醸造する。

 仕込みの開始は今月下旬から。その後、樽熟成させ、二〇二〇年秋以降に販売する。初年度の生産予定本数は一万二千〜一万八千本(一本七百二十ミリリットル入り)。

 同社はこれまで、桔梗ケ原で収穫したブドウを山梨県甲州市のワイナリーに運んで醸造してきたが、桔梗ケ原のブドウを同じ場所で醸造できるようになった。

 醸造棟内には、塩尻工場開場時から使われてきた大樽十基を保存展示し、日本のワイン造りの歴史を感じられる施設にした。一般公開日に来場者に楽しんでもらえるように、試飲(有料)・ワイン販売コーナーも設けた。

 五日に内覧会を開き、報道関係者ら約八十人が出席した。代野(だいの)照幸社長は「高い評価を受けているメルローの産地の桔梗ケ原で醸造したいという夢を持っていた。素晴らしいワインを造り、高い品質を伝える場になるようにワイナリーを育てていきたい」とあいさつ。勝野泰朗ワイナリー長は「栽培地と醸造地が同じ場所にあることでワインの品質は必ず向上する。土地の個性を表現できるワイン造りをしていきたい」と抱負を語った。

 小口利幸市長は「塩尻での三十年ぶりの生産再開は、塩尻の地域ブランドを広げるチャンスになる」と述べ、市内十二番目のワイナリーの完成を喜んだ。

 今年の一般公開日は八日、十五日、十六日、二十二日、十月二十七日、十一月十日。各日とも午後零時半〜同四時。入場無料。(問)メルシャンお客様相談室=0120(676)757

 (一ノ瀬千広)

 

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