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「おひさま進歩」社長、資金流用で辞任 市民出資で発電事業

 市民出資をもとに発電事業を手掛ける飯田市の「おひさま進歩エネルギー」の創業者で、社長を務めていた原亮弘氏(68)が出資金の一部を私的に流用していたとして、八月十七日付で同社を含むグループ企業十一社の全代表を引責辞任した。同社が「新体制移行と今後の事業展開について」と題して、公式ホームページ上で発表した。

 同社などによると、内部調査で発覚。原氏は自身の個人口座に出資金の一部を移していたという。同社は詳細を調査中で、分かり次第、公表する予定。資金は既に返済され、原氏の持ち株を解消、事業や分配金への影響はないとしている。

 原氏は取材に、金額や用途、経緯について「金融庁の検査が入っており、控えたい」と繰り返した一方、「長く事業を手掛けていた心の緩みがあった。市民の信頼を裏切る形となりおわびしたい」と謝罪した。

 おひさま進歩は二〇〇四年設立。飯伊地域を中心に公共施設などの屋根に太陽光パネルを設置している。市民出資で太陽光パネルを設置し、売電収入を配当金に充てるビジネスモデルを全国で初めて確立したおひさまグループには全国から視察が訪れ、同様の事業を立ち上げた人も多い。一方で、一四年には、関連企業が出資金と資産を分別管理していなかったなどとして、金融庁から業務改善命令を受けていた。

 同社は今回の原因を「支払いなどの資金移動は原氏一人で行われ、役員や社員のけん制が働かなかった」と説明。このため同社は原氏の退任を受け、役員や資金管理事務を見直し、複数人で確認する体制を構築したという。

 (伊勢村優樹)

 

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