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「難民」救う?乗合タクシー 飯田・ピアゴ閉店後に別スーパー結ぶ直行便

9月末に閉店するJR飯田駅前にあるピアゴ飯田駅前店=飯田市東和町で

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 総合スーパー、ピアゴ飯田駅前店(飯田市)の九月末での営業終了に伴い、地元で大きな問題になっている閉店後の買い物弱者対策として市は、ピアゴ周辺の地区と市街地の別のスーパーを結ぶ乗合タクシーの運行を始める。十月一日から一年間にわたり実証実験をする予定。閉店まで残り一カ月となったが、ピアゴ側は跡地利用について「検討中」としている。

 市などによると、ピアゴの閉店後、飯田駅前から最寄りとなるスーパーまでの距離は約八百五十メートル。実証実験では乗合タクシーかざこし線を、ピアゴのある東野、橋北地区の停留所から、キラヤ上飯田店(白山町)とAコープいいだ店(曙町)までの直行便二便を平日夕に新たに走らせ、利用状況を検証する。運賃は他の便と同じ片道三百円で、復路便までの買い物時間は四十分を見込む。

 実験ではその他、休日のみ市街地を巡る小型電気バス「プッチー」を十〜十一月末まで、平日に二便運行することも計画。市は市議会九月定例会に提出した一般会計補正予算案に、関連費を計上した。担当者は市民バス循環線のルート変更にも触れ「年度末までに検討する」と説明した。

 ピアゴ飯田駅前店は一九七四(昭和四十九)年の開業以来、駅前のにぎわい創出のシンボルとなってきたが、建物の老朽化など将来的な採算が見込めず、運営する総合スーパーのユニーが今春、閉店を決定した。飯田市中心市街地唯一の総合スーパーであることから、近隣の住民からは「街中にいるのに買い物難民が出てしまう」として、市に公共交通の充実など対策への要望が相次いでいた。

 二十一日の会見で、牧野光朗市長は閉店後の後利用に関して「九月末までに具体化する状況にはない」と説明した。同店近くの系列コンビニに生鮮食品などを置いてほしいとする住民からの要望については、牧野市長、ユニー側ともに、明確な方針は示していない。

 (伊勢村優樹、牧野良実)

 

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