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ワカサギ守れドローン 諏訪湖で鳥追い払い実験

ドローン(左上)の接近で羽を広げて飛び立つカワウ=下諏訪町の諏訪湖で

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 県諏訪地域振興局は二十八日、諏訪湖で小型無人機ドローンを使って魚食性の鳥類を追い払う実証実験を行った。諏訪湖ではワカサギを狙う渡り鳥カワアイサによる食害が深刻化しており、冬になると漁協の組合員が舟を出して追い払いを繰り返しているのが現状。まずは、通年飛来して主にコイやフナを捕食する水鳥カワウで効果を試した。

 県や漁協関係者によると、カワウは近年数が増えており、昨年十月と今年一月の調査では百羽ほどが確認された。湖流入河川の上川に生息域があるという。

 実証実験には、NPO法人諏訪広域ドローン協力会のメンバーが参加し、群れを確認した下諏訪町沖の二カ所で実施。カワウが飛び立つまでの接近距離や逃げる方向、再び着水するまでの時間、ドローンに装着したスピーカーからの音への反応などを調べた。

 二十数羽が集まっていた砥川河口では、舟の上からドローンを操縦して実験を開始。上空十メートル付近を飛行していたドローンが高度を下げながら群れに急接近すると、驚いたカワウは低空で一斉に飛び立ち、分散して逃げていった。

実証実験に使用したスピーカーをつるしたドローン=下諏訪町の諏訪湖で

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 県は十二月にもカワアイサの追い払いを行う予定で、実験で測定したデータを精査してドローンの有効性を検討する。県諏訪地域振興局農政課の飯森恵美子課長は、この日の実験を終え「想像した以上に効果はあったと認識している」と話した。

 実験に参加した諏訪湖漁協の武居薫組合長は「実用化に向け課題はまだまだあるが、人間に代わってカワアイサを追い払う一つの手段になれば」と期待。一方、日本野鳥の会諏訪支部の林正敏支部長は「湖周辺で繁殖する希少な野鳥への影響も同時に検証していく必要がある」と指摘した。

 (中沢稔之)

 

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