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GS過疎地、全国2番目 県が対策へ会議

 過疎地域などでガソリンスタンド(GS)が減少し、地域によっては生活に支障が生じる可能性があることから県などは二十一日、県内の現状を把握することを主な狙いとした「SS(サービスステーション)過疎地対策NAGANOフォーラム」を県庁で開いた。経済産業省は、タンクローリーに直結した移動式給油所を導入する方針で、今秋には実証実験を浜松市天竜区で始めることなどを説明した。身近にGSがないと自家用車や農業機械などへの給油や冬季の灯油確保などで問題が生じるため、県などは今後、何らかの対策を検討していく意向だ。

 同省によると、GSは一九九四年度には全国で六万四百カ所あったが年々減少し、一七年度は三万七百カ所にほぼ半減。県内でも二〇〇七年度からの十年間で三割減少し、一七年度は八百六十七カ所に落ち込んでいる。

 中でもGSが三カ所以下の「SS過疎地」と呼ばれる自治体は県内で三十一町村に達しており、北海道(六十二町村)に次いで二番目に多いのが現状だ。

 同省が導入する移動式給油所は、ガソリンを運ぶタンクローリーと計量器をつなぎ、自動車に直接給油する。移動式のため貯蔵タンクなどを地下に整備する必要がなく、新たにGSを設けるよりもコストがかからないといったメリットがある。浜松市天竜区での実証実験では、GS跡地などに配置し、消防法に適合するかなどの安全性を検証する考えだ。

 フォーラムは県や県市長会、県町村会、県石油商業組合が主催。市町村や業界関係者ら約百三十人が出席し、天龍、売木、泰阜村の取り組み事例が紹介された。

 このうち売木村は、村内で撤退を表明したGSに対し、村観光協会と村民有志が村の支援も受けて運営を継続していることや、泰阜村でも有志らが出資金を出し合って一般社団法人「新興センターやすおか」を設立し、地下タンク改修では村が補助金で支援したことなどを説明した。意見交換では「地域の課題として認識することが、問題解決に向けた第一歩になる」などの発言があった。

 県の担当者はフォーラム後「GSが自治体内になくなる可能性を想定し、どう対応していくか検討していきたい」と話した。

 (安永陽祐)

 県内のSS過疎地町村(経産省調べ)

 【1カ所】北相木、平谷、根羽、売木、天龍、泰阜、王滝、高山、麻績、木島平、朝日【2カ所】南相木、飯島、下條、豊丘、大鹿、上松、生坂、小谷、小川、飯綱、山形【3カ所】青木、宮田、喬木、木祖、大桑、筑北、池田、松川(村)、野沢温泉

 

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