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ライチョウ保護、継続 県環境審、専門委が事業評価

 県環境審議会の希少野生生物に関する専門委員会が十二日、長野市の県長野合同庁舎で開かれ、県が策定して十年がたつ国特別天然記念物ニホンライチョウの保護回復事業計画について、引き続き実施が必要だとする事業評価をまとめた。大町山岳博物館(大町市)などでの繁殖が進められているが、野生のライチョウの増加には至っておらず、取り組みをさらに強化するよう求める声が出た。

 県は二〇〇八年度にライチョウの生育環境の保全と野生個体数の増加を目指して、生息環境のモニタリング調査や高山の植生復元などを定めた計画を策定。昨年度から事業の評価と検証をしていた。

 評価結果によると、県内のライチョウ生息域では、つがいがつくる縄張りの数が、御嶽山で〇八年の三十五から一六年の三十に、南アルプス上河内岳で〇七年の九から一四年の六にそれぞれ減少するなど、減少傾向は続いている。

 一方、昨年に環境省が南アの北岳でライチョウを襲うテンを八頭捕獲した結果、ライチョウが風雨を避けられるよう近くに設置したシェルターでひなの生存率が飛躍的に上昇するなど絶滅を防ぐ対策で進展もある。一六年度に始まった飼育と繁殖では、全国で二十六羽、うち大町山岳博物館で六羽が飼育されている。

 専門委員会では、委員から「減少の原因が(カラスやテンなどの)捕食者であることが証明されつつある」として、対策の重要性を指摘する意見があった。

 (今井智文)

 

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