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「切られの与三」出演の七之助さんら意気込み 松本で12日から大歌舞伎

取材にこたえる(右から)串田さん、中村七之助さん、梅枝さん、扇雀さん=松本市で

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 十二日に「信州・まつもと大歌舞伎『切られの与三(よさ)』」が開幕するのを前に、松本市深志のまつもと市民芸術館で十一日、稽古の総仕上げに、出演者らが最終リハーサルとなるゲネプロを行った。ゲネプロの前に出演者の中村七之助さん、中村梅枝さん、中村扇雀さん、同館芸術監督で演出・美術を手がける串田和美さんが報道陣の取材に応じ、「みんなで一つの方向を向いて作品をつくりあげてきた。早くお客さんに見てもらいたい」と意気込みを語った。

 まつもと大歌舞伎は今回が六回目。演目「切られの与三」は、恋仲だった与三郎とお富が互いに死んだと思って生き別れ、数年後に偶然再会する物語で、運命に翻弄(ほんろう)される男女の生きざまを描く。

 ふだん女形を演じることの多い七之助さんは、今回は立ち役(男役)の与三郎を演じる。「大変な芝居だが、初回から歌舞伎を愛してくださる松本のみなさんだからこそ、ぜひ見せたい」と熱っぽく語った。

 お富役で、今回初出演の梅枝さんは、十日に市中心部で行われたお練り「登城行列」に触れ、「たくさんの人が来てくださり、町ぐるみで歌舞伎を愛してくださっているのを感じた。早く舞台に立って、演技で恩返ししたい」と述べた。

 出演四回目の扇雀さんは「今回も期待に応えられるよう誠意を込めて演じる。みなさんには新たな歌舞伎との出合いを楽しんでもらえれば」と語った。

 串田さんは「出演者だけではなく、いつも松本の町中みんなが舞台をつくりあげてくれる。今年もそんな『演劇のユートピア』のような幸せな時間をみんなで味わいたい」と、舞台の成功を期待していた。

 十日の「登城行列」には七之助さんや梅枝さんら役者六人と、串田監督の計七人が参加した。七人は人力車に乗り、地元有志が担ぐ神輿(みこし)や山車、開智小学校の児童約七十人と一緒に同市中央の本町通りを出発。大名町通りを通って国宝松本城の本丸庭園までの約七百メートルをゆっくり北上した。

 沿道には多くの人が詰め掛けて歓迎。七之助さんらは笑顔で手を振って応えた。

 公演は、同館主ホールで行われる。十二〜十八日の一週間で、全八公演。チケットは席の種類や年齢などで異なり、千円〜一万三千五百円。

 (問)同館チケットセンター(午前十時から午後六時)=0263(33)2200

 (松本貴明、川添智史)

 

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