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復帰「事態正常化のため」 善光寺の小松貫主、辞意表明も

会見してセクハラや差別発言を否定した小松貫主(右)。左は代理人弁護士=長野市で

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 長野市の善光寺の天台宗側トップ、小松玄澄貫主(84)が女性職員へのセクハラや差別的な発言をしたとして信徒らから辞任要求された問題で、小松貫主は十一日、会見し、時期を明言しないで辞任の意向を示したことについて「辞めて済むなら簡単なこと。事態を正常化する義務の上で復帰した」と強調した。

 小松貫主は前日十日にも会見を開き、自粛してきた仏教儀式などへの参加を再開すると表明した上で「いずれ後任者を決めて道を譲りたい。それまでしばし務めさせていただく覚悟」と辞意も表明したが、質疑応答にほとんど応じなかった。疑念を払拭(ふっしょく)するには再度の会見が必要と判断したという。

 小松貫主は、二〇一六年六月から法要などを自粛している間に参拝者が頭を数珠でなでてもらう「お数珠頂戴(ちょうだい)」が天台宗側で長期間休止したことに触れ「前代未聞。私が不在の間にこうした不祥事が起き、申し訳ない気持ちでいっぱい」と語った。

 天台宗の杜多道雄(とだどうゆう)宗務総長らと面談した際に「現在の状態を正常化してほしい」と申し受けたとして「年齢も年齢。いずれ席を譲れる方がいれば譲りたいとかねがね申し上げている。正常化に戻すことが第一条件」と述べ、辞任時期の質問が相次ぐ状況に反発した。

 セクハラや差別的発言については「誤報」と改めて否定。「根深い問題でなく、ひがみやねたみなどが重なっている」として被害者の立場を強調した。

◆小松貫主一問一答 セクハラは「ない」

 善光寺の天台宗側トップ、小松玄澄貫主(84)の辞任時期については、寺の天台宗関係者らの間でも受け止め方が分かれる。小松貫主は十一日の会見後の本紙取材に「時期は決めていない」と語り、時期の見通しも明らかにしなかった。会見や終了後の取材の主なやりとりは次の通り。

 −辞任の時期は

 年も年だから固執するわけではない。とりあえず正常に戻すことが第一。めどがついたら後進に道を譲ることも考えたら良いだろうというような話。退任会見ではない。

 −年度内にも、という見方もある

 「正常化まで最低でも年度内はかかる」と説明したら、そう受け取られたのでは。決めたわけではない。

 −(全国の天台宗寺院を統括する)天台宗務庁の監査員が仲介に入ったとか

 宗務総長の名代として派遣された監査員が(善光寺の天台宗側の住職らでつくる)一山会議の取りまとめをしてくれた。

 −セクハラや差別発言はなかったのか

 はい。

 −女性職員を食事に誘ったこともないか

 ない。部屋は一番奥にある。(食事を持ってくる女性職員が)部屋に入ることもない。

 −セクハラなどの訴えは貫主への「嫌がらせ」との認識か

 そう。(住職ら間で)派閥争いもあり、(職員などに)入れ知恵をする人もいる。

 

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