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長野

土器敷き石囲い炉出土 朝日の山鳥場遺跡

発掘された土器敷きの石囲い炉=朝日村西洗馬の山鳥場遺跡で

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 縄文時代中期(約四千五百年前)の集落跡とみられる朝日村西洗馬の山鳥場(やまとりば)遺跡で、方形の炉内全面に土器片を敷き詰めた石囲い炉が出土した。「廃炉の際の儀式ではないか」との指摘もあるが、土器敷きの意味は分かっていない。調査を進める県埋蔵文化財センター(長野市)は、土器片を取り除いて下部の被熱状況を調べるなど慎重に炉の性格を見極める方針だ。

 山鳥場遺跡は、鎖川支流の内山沢が形成した扇状地に広がる。県道整備に伴う発掘で、調査面積は約二千五百平方メートル。同センターは昨年から二年計画で発掘を進めており、これまでに竪穴建物跡十三軒を検出した。

 石囲い炉は全建物跡で確認されたが、土器敷き炉が見つかったのは一軒だけ。この建物跡は東西四・七メートル、南北五メートル。東に入り口があり、炉(一・二メートル四方)は建物跡の奥壁(西側)に近い場所に設けられていた。

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 地面を五十センチほど掘り下げ、縁辺部に長さ七十〜九十センチ、幅約三十センチの石(硬質砂岩)数個を方形に並べて炉が造られていたが、南側の縁石は抜き取られていた。

 注目されたのは、炉内に約五十個の唐草文土器の破片が文様を上にして丁寧に敷き詰められていたことだ。中央部には土器の底部二個が重なっていた。同センターの贄田明主任調査研究員は「唐草文の深鉢が四個体分敷かれている」とした。

 また、廣田和穂主任調査研究員は「同様の土器敷き炉は木曽・上松町の吉野遺跡で発掘されているが、類例は少ない。『炉を閉じる際に土器を敷いたのでは』との指摘もあるが、土器片の下に焼土があるかなど慎重に調べたい」と話している。

 (野口宏)

 

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