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長野

北ア焼岳西側で小規模噴気 登山口に注意看板設置

注意を促す看板が設置された登山道を下山する人ら=松本市の焼岳上高地側登山口で

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 長野、岐阜県境の北アルプス焼岳(二、四五五メートル)で十日未明、西側の山腹で小規模な噴気が確認された。気象庁が同日、臨時の火山解説情報を発表し、麓の松本市では登山者に注意を呼び掛けるなどの対応に追われた。

 気象庁によると、十日午前零時四十八分、山頂の西側山腹で高さ百メートルほどの噴気が立ちのぼった。その前後の九日午後十一時五十分ごろ〜十日午前二時ごろ、空振(くうしん)を伴う地震を六回観測した。

 臨時の火山解説情報を受け、松本市は、焼岳の長野側登山口など三カ所に噴気が確認されたことを知らせる看板を設置した。噴火警戒レベル「1」(活火山であることに留意)が維持されているため、現段階では入山規制はしない方針。

 看板は日本語、英語の二種類ずつで、火山ガスが噴き出している可能性も知らせ「異変を感じたときは速やかに避難してください」と呼び掛けている。

 市は、携帯電話やスマートフォン向けに噴気の確認を知らせる緊急速報メールを発信した。市ホームページでも注意喚起している。

 上高地登山口で登山者らに注意を促した市危機管理課の宮坂政行さん(55)は「御嶽(おんたけ)山の噴火もあったので危機感がある。登山者は危機意識を持ち、今後も火山情報などに注意して」と強調した。

 初めて焼岳に登った東京都町田市の自営業菱川健人さん(23)は、山頂でヘリコプターによる注意喚起を聞き、噴気の発生を知った。「状況がよく分からず不安で、急いで下山した。被害がなく済めばいいが」と話した。

 県は十日、山岳関係の団体に登山者への注意喚起を要請。阿部守一知事は定例会見で「登山者や観光客に必要な情報が伝わるよう連携する。火山に変化があれば迅速に対応する」と述べた。

 焼岳は一九一五(大正四)年に大噴火を起こし、この時の泥流が梓川をせき止め大正池ができた。六二(昭和三十七)年の噴火では、火口近くの山小屋にいた二人が噴石で負傷した。

 (今井智文、松本貴明)

 

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