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ヘリ農薬散布中止を 松本市民ら集会、仮処分申請も

無人ヘリコプターによる空中散布に反対する市民団体が開いた集会=松本市で

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 松くい虫の被害拡大防止を目的に松本市が六〜七月に里山辺、本郷両地区で計画している無人ヘリコプターによる薬剤散布に対し、中止を求めている市民や弁護士らでつくる「農薬による健康被害から子どもと市民を守る有志の会」は七日、同市中央の松本勤労者福祉センターで集会を開いた。中止要請に市が応じない場合は、来週中にも薬剤散布の差し止めを求める仮処分を地裁松本支部に申し立てる方針だ。

 集会には同会メンバーや市民ら約百人が出席。農薬の空中散布が健康被害を引き起こす可能性があるとする専門家のインタビューなどを上映し、県内で実施された農薬の空中散布で体調が悪化したという女性が体験談などを話した。

 集会後、同会メンバーらは市役所を訪れ、空中散布の中止を求める市長宛の申し入れ書を市秘書課に提出。同会の安藤絵美子弁護士は「ぎりぎりまで待っても市の対応がなければ、来週中にも法的手続きに入る」との考えをあらためて示した。

 集会には、市耕地林務課や県松本地域振興局の担当者も出席したが、市の立場を説明する機会は設けられず、市の計画に賛同する市民数人が抗議して退席する場面もあった。

 松くい虫被害をめぐっては、市は四賀地区の一部地域(四十七ヘクタール)で二〇一三年から無人ヘリコプターによる薬剤散布を実施。里山辺、本郷両地区でも被害が広がっているとして計二十ヘクタールで計画している。

 同課の担当者は「今回散布する農薬は法的にも使用が認められているが、散布実施に向けては地域の合意形成も大切にしていきたい」と話している。

 (佐藤裕介)

 

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