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飯田に古生代の地層 中部日本初、フズリナ化石決め手

 九州から関東にかけて分布しながら、中部日本では見つかっていなかった古生代に形成された地層が、飯田市南信濃にもあることが分かった。市美術博物館の坂本正夫専門研究員(69)が約四十年前、南信濃で見つけた原生動物フズリナの化石を多く含む石灰岩が決め手となった。

 フズリナは古生代、暖かくて浅めな海にいた単細胞の原生動物。米粒のような形をしており、大きさは五ミリ〜一センチ。南信濃で見つかったフズリナの化石は二億五千万年前とみられ、化石を含む岩石の構成要素も古生代の地層「黒瀬川帯」の特徴と一致している。坂本さんが、新潟大の長谷川美行名誉教授や静岡大の狩野謙一名誉教授らと研究を続け、地質学会で発表した。

 坂本さんは、中部日本で見つかっていないのは、深く浸食され、岩石や地層がわずかしか残っていないためだと推測している。

 今回の発見は、南アで最古とされる地質の年代も塗り替えた。坂本さんは「いろんな分野の人に相談し、知恵をもらい、長年にわたり検討してきた成果。調査を進め、黒瀬川帯の分布域を広げたい」と話している。二十四日午後一時半、同館で解説する。

 (石川才子)

 

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