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「ラックン餅」嚥下障害患者に好評 松本協立病院が開発

「ラックン餅」などを手にする長嶋さん(右)と柳沢さん=松本市巾上の松本協立病院で

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 食べ物をうまくのみ込めない嚥下(えんげ)障害がある患者でも食べられる餅「ラックン餅」が、松本市巾上の松本協立病院で病院食として出され、患者に喜ばれている。同病院が昨年十二月に開発し、一月から月一回のペースで提供している。

 開発したのは、同院の言語聴覚士や調理師、管理栄養士計十一人でつくる「嚥下食検討チーム」。嚥下障害の患者らへのアンケートで、食べたいものの上位に餅があったため、開発に取り組んだ。

 材料は、もち米の代わりに全がゆと白玉粉を使用。湯煎して混ぜ合わせたものを冷却し、縦五センチ・横六センチ、高さ二センチの切り餅状にした。舌と上あごでつぶして食べられる軟らかさに仕上げている。

 研究を主導した調理師の柳沢直人さん(35)は「もっちりとした食感と、軟らかさの両立に苦心した」と話す。

病院食として提供しているラックン餅(左下)。パスタ(上)とそばは完成間近だ=松本市巾上の松本協立病院で

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 調理時の温度や湿度で軟らかさが変わるため、作れるのはまだ柳沢さんだけという。

 三月三日には、イチゴや練乳、抹茶で赤白緑の三層にした「ラックンひな餅」も提供し、好評だった。

 このほか、全がゆを使ったそばとパスタも開発中で、完成間近。食用油を混ぜてそば粉の粘りを弱めたり、パスタの風味を出すためにオリーブ油を加えるなど、工夫を凝らしている。

 同病院の言語聴覚士長嶋健介さん(31)は「通常の病院食では完食も難しい患者さんから、おかわりの要望が出るほど喜ばれている。流動食だけでは、食が細りがち。たくさん食べてもらえるように、食欲をそそる嚥下食でサポートしてきたい」と話した。

 (川添智史)

 

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