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盛り土の強度、根拠要望 豊丘のリニア残土処分地

 リニア中央新幹線建設工事に伴い、残土処分地となる豊丘村本山をめぐり、阿部守一知事は十八日、JR東海が二月にまとめた同所の環境調査と影響検討結果について、環境保全の見地からの助言を、同社に通知した。盛り土の強度を測る「安定計算」にあたっての根拠を明かすことなどを注文。同社が五月中にも対応を示す。

 助言は、環境への影響が確実に回避、低減されることを目的に、県環境影響評価技術委員と住民などの意見を基に作成。事業計画と、水質、動植物などの六項目からなる。

 土地の安定性にあたっては、盛り土の安定計算について最終の結果を示すだけではなく、根拠を明かすことを要望。直近十年間のデータのみとしている災害の発生状況については、三六災害など過去数十年の災害も分析した上で、土地の安定の妥当性を証明することを盛り込んだ。

 また、計画地と周囲の限られた範囲内としている魚類などの調査地域に関しては、下流の虻川全域も含めるよう要求。同川下流域の住民らから、土砂災害の発生や濁水による漁業への影響などを懸念する意見が相次いでいる現状にも触れ、住民らに丁寧な説明と意見の聴取を行うことを注文。工事中のトラック運行の問題では、環境や安全面での住民の心配解消も訴えた。

 県の担当者は「特に盛り土の安定計算の根拠を示すことは住民へ環境に配慮していることが確実に伝わるはず」と話す。

 同所は虻川上流の山あいに位置し、大鹿村−豊丘村の伊那山地トンネルのうち村内二カ所の非常口から出る約百三十万立方メートルの残土を埋める。

 (伊勢村優樹)

 

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