トップ > 長野 > 3月30日の記事一覧 > 記事

ここから本文

長野

保安林解除に遅れ 大鹿のトンネル掘削、県に反対意見180件

 県は二十九日、大鹿村で進むリニア中央新幹線の関連工事で、トンネル掘削に伴う保安林の指定解除が四月以降に遅れると明らかにした。最短で二十九日に解除される可能性があったが、住民などからの異議意見書が約百八十件提出されたため。保安林解除の遅れなどで、大鹿村の三カ所で予定される非常口の掘削工事も開始時期が遅れる見通しとなった。

 保安林解除の対象になっているのは、村で掘削が計画される坑口周辺の二百五十七平方メートル。工事で木の伐採などをするために、保安林指定の解除が必要になっている。

 二月に解除予定が告示され、リニア建設に反対する住民団体などが異議意見書を県に提出した。

 提出者に保安林解除の利害関係があるなどの要件が確認されれば、県が知事意見書などを付けて林野庁へ提出する。同庁が受理すれば、異議を申し立てた人への意見聴取をし、解除の是非を審査する。

 JR東海によると、保安林解除の遅れに伴い、小渋川非常口(上蔵地区)の掘削開始予定が本年度中から四月以降にずれ込むことになった。ヤード整備はほぼ終わっている。保安林の指定が解除されれば、速やかに作業用トンネルの掘削工事に入る予定だ。

 残る釜沢、除山の両非常口(ともに釜沢地区)の掘削開始も遅れる。釜沢非常口は、工事現場への進入路を確保するために必要な仮設橋の設置に時間がかかるため、今春から来春にずれる見通し。除山は本年度中から四月以降に遅れるといい、JR東海の担当者は「計画とは時期が違うが、二〇二七年の開業予定に影響を及ぼすことはない」としている。

 (今井智文、伊勢村優樹)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索