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口永良部島で爆発的噴火 海岸まで火砕流

口永良部島で爆発的噴火

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 5月29日午前9時59分ごろ、鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)で爆発的噴火が発生した。火砕流も発生し海岸まで到達した。気象庁は、噴火警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から最も高い5(避難)に引き上げた。地元の鹿児島県屋久島町は、全島に避難指示を出した。内閣府によると、県は屋久島町に災害救助法を適用。避難所の設置費用などを国と県が負担する。

 政府や鹿児島県などによると、避難の対象は、一時滞在者も含め約140人。島民の多くは島西部の番屋ケ峰にある避難所などに一時避難した。総務省消防庁は島民全員の無事を確認したとし、県は島民の男性がやけどを負ったが、意識はあるとした。小中学校に被害はない。

 記者会見した気象庁は、噴火のタイプについて、水蒸気噴火ではなく、マグマによる噴火の可能性を指摘。噴石が火口から3キロ以上飛び3人が負傷した1966年の噴火と同規模とみているとした上で、今後も同じ程度の噴火が続く恐れがあるとし、厳重な警戒を呼び掛けた。

 噴火警戒レベルは2007年に運用が開始され、5へ引き上げられたのは初めて。特別警報に位置付けられている。

 気象庁によると、最も大きな噴火は5〜6分続き、黒い噴煙が火口の上空9000メートル以上にまで達した。最初の噴火以降も、複数回にわたり噴火が起きた。

 安倍晋三首相は安全確保措置の徹底を指示したほか、首相官邸の危機管理センターには官邸対策室を設置。現地調査団も派遣した。自衛隊はヘリコプターや哨戒機などで上空から状況を確認した。

 海上保安庁の船は島に到着し、住民の島外避難などに当たった。鹿児島県は、自衛隊に災害派遣を要請し、災害対策本部も設置した。

 新岳では昨年8月3日、1980年9月以来の噴火が発生。気象庁は、五段階で示す噴火警戒レベルを最も低い1からレベル3に引き上げ、住民や滞在者が島外に避難した。

 その後も活発な火山活動が続き、今年4月に入ってからは、二酸化硫黄の放出量が1日当たり900〜2600トンに上ったほか、火山性地震も1カ月で50回以上を観測。5月23日にも震度3の地震を観測したため、噴火の発生に警戒していた。 (文・中日新聞夕刊)

【映像】鹿児島県屋久島町で、本社機「おおたか二世」から(航空部・山本良一撮影)

 

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