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貨物鉄道博物館、歴史伝えて16年 いなべ

博物館スタッフが整備をする貨車=いなべ市大安町丹生川中の貨物鉄道博物館で

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 日本で唯一、貨物鉄道を専門に扱ういなべ市大安町丹生川中の「貨物鉄道博物館」が、十三日に今年初の開館日を迎えた。月に一度の開館となるが、オープンから十六年、全国的に鉄道による貨物輸送が減少する中で、日本の産業を支えてきた貴重な歴史を伝える。

 博物館は、日本で貨物鉄道が初めて運行された一八七三(明治六)年から百三十年の節目の二〇〇三年に国内で初めて開館。いなべ、四日市両市を結ぶ三岐鉄道三岐線では、伝統的にセメントなどの輸送が盛んで、今も貨物鉄道を運行していることから、三岐鉄道が三岐線丹生川駅周辺に土地を提供し、地元のボランティアらによって開館が実現した。

 石灰石やガソリンを運び日本の産業を支えた貨車や旧日本陸軍が物資を輸送するのに用いた貨車、十八世紀末に英国で製造された蒸気機関車など鉄道会社からの寄付などで集まった十五車両を展示。列車の検査表や旧国鉄の制服、腕章などの鉄道に関する品物も数多く飾られ、三岐鉄道や昭和の路線をイメージした鉄道模型もある。

展示されている鉄道車両=いなべ市大安町丹生川中の貨物鉄道博物館で

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 スタッフは建築設計士など技術者を中心に三十人ほど。来場客への対応のほか、展示されている車両の維持管理や模型の設営も担っている。開館日も多くのスタッフが、現役時代に付いた車両の汚れを落とす作業などで汗を流していた。

 月に一度の開館には毎回百〜百五十人ほどの来場者が集まるといい、十三日も多くの家族連れや鉄道ファンが訪れ、貴重な車両の前で写真を撮ったり、鉄道模型に見入ったりしていた。

 博物館の新山仁さんは「物流手段が多様化し鉄道による貨物輸送が減っている中で、貨物鉄道をボランティアの手で次の時代に残せれば」と話した。開館は毎月第一日曜日(一月は第二日曜日)の午前十時〜午後四時。入館無料。(問)三岐鉄道=059(364)2141

 (西川拓)

 

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