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埋もれた特産品に販路 津松菱が今年から「地域商社」

県産品を取り扱う津松菱の食品コーナー=津市東丸之内で

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 津松菱(津市東丸之内)は今年から、県内各地の魅力を売り込む「地域商社」の取り組みを始める。百貨店営業で培った販売力を生かした取り組みで、第一弾として九〜十四日、県内の特産品を集めた物産展を開く。

 津松菱では、一階の食品コーナーで県産の海産物加工品や菓子を取り扱っている。十五年ほど前からは県産品を入れた新春福袋の販売も始め、商品取引などを通じて県内各地の生産者と交流を深めてきた。

 一方で、生産者の多くは家族での小規模経営で、「加工品を作っても、売る場所がない」との相談が寄せられることもあった。地域に埋もれた特産品の販路を開拓しようと、地域商社の事業に乗り出すことにした。津松菱が商品の流通や宣伝を担当し、販路の拡大につなげる。

 同社の川合正営業本部長は「生産者の思いを消費者に伝えられるようにしたい」と意気込む。将来的には県内の特産品を集めた専用コーナーを設置し、商品開発にも取り組む予定だ。

 九日から始める「第十七回ふるさと三重物産展」では、これまでも出展していた業者に加え、新たに参加したい生産者も募集。計三十社が、花粉症の抑制効果があるとされるかんきつ類「ジャバラ」の加工品や、みそ・しょうゆの醸造会社が開発したプリンといった食品、真珠、伊賀焼などを販売する。

 川合営業本部長は「百貨店は文化・芸術を発信してきた小売店。そのノウハウを生かし、各地の魅力ある商品を知ってもらい、地域の人々の豊かな生活の役に立ちたい」と話した。

 (吉川翔大)

 <地域商社> 地域の特産品やサービスを、生産者に代わって全国に売り込む役割を担う団体や組織。物資の仲介が主な仕事となる従来の商社とは異なり、販路開拓や市場調査、商品開発などにも取り組み、少しでも生産者の収益が増えるように努める。政府も地域商社事業の設立・機能強化を支援しており、各地で設立の動きがある。

 

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