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警官受験者減少、待った 県警がPR強化

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 県警の警察官採用試験の受験者数が減少している。本年度の受験者数と競争倍率は過去十年で最低を記録。今年は受験可能な身長や体重を定めた身体基準を撤廃して採用の枠を広げたが、民間企業との採用競争が激化する中、苦戦を強いられている。県警は、来年度以降、福利厚生や女性の働きやすさのPR強化や県内外の大学で就職説明会を開催し、受験者数の確保を目指す。

 県警警務課によると、採用試験の受験者数と競争倍率は二〇一一年度に千四人、七倍だったが本年度は四百五十五人、三・八倍とほぼ半減した。一方、最終合格者数は一一年度が百四十四人、本年度は百二十一人と大きな変動はなかった。

 県警幹部は「退職者が出るため、毎年一定数を採用しなくてはいけない。警察官の質の確保の観点から、できるだけ多くの受験者に来てもらわなくてはいけない」と危機感をあらわにする。

 受験者数の確保を目指し、県警は今年、男性受験者の「(身長は)おおむね一六〇センチ以上」「(体重は)おおむね四七キロ以上」、女性受験者の「(身長は)おおむね一五〇センチ以上」「(体重は)おおむね四三キロ以上」としていた身体基準を撤廃した。だが、今年の受験者数も昨年比で七十三人減、競争倍率は同一ポイント減だった。

 津市在住で中京大学長補佐・総合政策学部長の大森達也教授(公共経済学)は「景気回復で愛知県内の民間企業の待遇が改善し、特に県北部の学生が民間企業に流れている。県警は大学四年時に内定を出すが、民間はより早い時期に内定を出して優秀な学生を確保している」と指摘。「小中学生の時から警察官の仕事の魅力を伝えるといった長期的な視野に立った取り組みも必要だ」と話した。

 (佐藤裕介)

 

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