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講座、問われる意義 県議、高校で相次ぎ持論

広聴広報会議で謝罪する広議員(左)と山本議員(右)=県議会で

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 県議会の高校への出前講座で、講師だった新政みえの広耕太郎議員(伊勢市)が中立性を欠く発言をした問題は十一日、広議員が三百人の高校生を前に「マスゴミ」などと報道機関を批判したことも発覚した。同じ講座で講師だった共産党の山本里香議員(四日市市)も偏った持論だけ伝えていたことが判明。議会内では「一度、県議会出前講座の中止も検討すべきだ」との声も上がるなど、県議会による主権者教育の存続自体が議論される事態となっている。

 この日は広議員の発言を調査するため、出前講座を所管する広聴広報会議を開催。広議員らが講師を務めた九月二十六日の桑名西高校の授業の録画を、同校から提供を受けて放映した。

 問題となっているのは、講座終盤の質疑応答の場面で、県議会が一度決めた定数五一から四五への六減を取りやめたことについて生徒が質問した。削減に反対する広議員は、定数四五に減らす案では自身の伊勢市選挙区が一議席減らされるのに、それより一票の価値がわずかに重い伊賀市選挙区は減らないので、一票の格差是正の観点でおかしいとの持論を展開。自らの主張をNHKが正確に伝えていないと不満を語り、「マスゴミですよ」と述べた。

 広議員は「中立性を欠く不適切な発言だった」と会議で謝罪した。だが、身内の新政みえの三谷哲央代表も「自分の考えを思い通り取り上げてもらえないからと、高校生の前でマスゴミという言葉を使うのはあまりに乱暴。会派として広さんにどうするか検討しないといけない」と批判した。

 桑名西高の出前講座では、広議員と共に講師だった山本議員も同じく定数削減反対の立場。山本議員はこの問題が発覚した三日、本紙の取材に「私はいろいろな考えがあると生徒に説明した」と述べていたが、会議で明らかになった生徒への発言内容では定数削減を批判する発言に終始した。山本議員自身が「多様な意見があると言ったつもりでいたが実際には言っていなかった」と認め謝罪した。

 出前講座では県議会の代表として中立の立場での発言をすることが内規で決められているが、講師二人がそろって反していた。本年度はさらに高校と小学校の七校で出前講座を開くことが決まっているが実施できるか不透明に。自民県議団幹部は「広議員には議員辞職を含めた厳しい対応をとらないといけない。このままでは主権者教育のために県議を呼ぶことを学校がためらってしまう」と話した。

 (森耕一)

 

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