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海上の有毒液体の流出防げ 四日市港で官民43機関が訓練

海上保安部の船艇などから放水し、海水をかき混ぜる訓練=四日市市霞地区の四日市港海上で

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 四日市港に震度6強の揺れが襲い、荷役中のタンカーから有毒液体物質が流出した事故などを想定した「石油コンビナート・海上合同防災訓練」が十一日、四日市市霞地区の四日市港海上であった。過去最大規模となる官民の四十三機関、十七隻の船艇と計約百五十人が参加し、万が一の事態への備えを確認した。

 訓練開始後、まず船を近づけてガス検知し、有毒液体物質が流出した区域を特定。その後、海上保安部などの船艇から放水し、有毒物質が混ざった海水をかくはんさせる流れを確認した。

 タンカーが港外へ避難途中に他の航行船と衝突する想定もあり、漏れ出した燃料油を民間の船などが協力し、オイルフェンスを海上に張ったり、船を走らせることで油を拡散させたりする作業を実施した。船で防除作業中に転倒したけが人を、中部空港海上保安航空基地所属のヘリで空から助け出す動きも確かめた。

 訓練は毎年九月に実施しており、防災意識の向上、関係機関の情報共有の円滑化や連携強化が狙い。四日市海保の伊藤敏和部長は「日ごろからの備えが大事。官民が一体となっていかに確実に対処できるかが大事で、しっかりとした初期態勢を取れるようにしたい」と話した。

 四日市海保によると、過去五年間に四日市港で発生したタンカーなどからの漏油事故は計三件あり、そのうちの一件では、二〇一六年十一月にセメント運搬船が着岸中、燃料油移送ポンプの停止ボタンを押し忘れたことが原因で、重油約百四十九リットルを流出させた。

 (梅田歳晴)

 

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