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海女さんは地域の宝 鳥羽で「地球塾」公開講座

海女漁について話す県さん=鳥羽市浦村町の海の博物館で

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 鳥羽市海の博物館(同市浦村町)で八日、同市教委の人材育成講座「地球塾」の公開講座「海女さんすごいぜ!」があった。市民ら約三十人が集まり、海女の現状などを学んだ。

 同館学芸員の県拓也さん(38)が講師を務め、歴史や文化などを紹介。海女は戦後間もなく、三十県で漁を行っていたが、二〇一三年には十七県の約千九百人に減少したと説明。志摩半島でも一四年の七百六十一人に対し、一七年は六百六十人に減り「減少率は少し鈍くなったが、傾向は変わっていない」と警鐘を鳴らした。

 禁漁期、大きさの漁獲制限など、アワビ漁の資源保護についても話した。乱獲を防ぐため、潜りやすいウエットスーツの導入には地域差があり、志摩半島で最後となった志摩市の安乗地区は八年ほど前まで禁止されていた。長崎県の壱岐島では現在も解禁されず、レオタード姿で潜っているという。

 また、明治−昭和初期の真珠養殖の創生期には、海女がアコヤガイを採取して内部に真珠の核を入れ、海底に沈める作業を担ったとし「海女がたくさんいたから養殖が可能になったとも言える。台風や赤潮の際には海女がアコヤガイを避難させ、新聞にもよく掲載された」と地域産業を支えた様子を話した。参加者は館内を回り、約二千年前の遺跡から発掘された鹿角製の漁具「アワビオコシ」などを見学した。

 地球塾は、世界で活躍する人材を育てる目的で二〇〇二年から続き十七年目。海女は本年度三回目で、戦国武将の九鬼嘉隆などをテーマに計五回を予定している。

 (西山和宏)

 

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