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アスト津内に「小さなブラジル図書館」 小中教員が活用

ポルトガル語の本がそろう図書館=津市羽所町のアスト津で

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 津市羽所町のアスト津内の県民交流センター一角に設けられた「小さなブラジル図書館」。絵本や小説、漫画などさまざまなジャンルの本が棚に並ぶが、すべてポルトガル語で書かれている。ブラジル人らが借りていくことが多いが、県内に住む外国人の子どもたちの言語学習に活用しようと、最近は小中学校の先生たちの貸し出しが増えているという。在住外国人が増える中、その役割も大きくなっている。

 図書館は県国際交流財団が運営する。東京都内の外国書籍を扱う書店で購入したり、ブラジルから送ってもらったりして蔵書を増やし、現在は八百六十九冊ある。

 寄付によってまかなわれ、ブラジルで有名な漫画や民話、全世界で出版された小説、ポルトガル語で書かれた日本語を学ぶ本などがそろっている。

 外国人住民の割合が全国で四番目に大きい県内には、日本語指導を必要とする小中学生が多く暮らす。

 県教委によると、ポルトガル語が母語で日本語指導が必要な児童生徒は八百七十七人(昨年五月一日現在)。幼少時に親とともに来日したり、日本で生まれ育ったりする外国人の子どもたちの多くは、学校では日本語、家ではポルトガル語など、それぞれの場面で二つ以上の言語を使っている。ただ、文法などをきちんと学んでいないことが多く、母語も日本語も読み書きが苦手な子どもが多い。

 母語での語彙(ごい)が増えることが日本語の学習にもつながるとされているが、ブラジルでは日本のように親が読み聞かせをする習慣はないという。

 県内には、ポルトガル語の本を扱う書店はほとんどないため、母語の本に触れる機会も少なかった。

 そこで、外国人の子どもたちの指導にあたる教員らが、学校での読書の時間などに読んでもらおうと市内外からこの図書館に足を運んでいる。同財団の担当者は「図書館の存在を多くの人に知ってもらい、必要とする子どもたちに読んでもらえたら」と話す。(問)同財団=059(223)5006

 (斉藤和音)

 

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