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台風21号で甚大な被害、生活への影響続く

 台風21号の最接近から一夜明けた五日も、県内は停電や鉄道運休が続き、二日連続で学校が休校になるなど生活への影響が続いた。人的被害でも同日夕方までに県内では一人が死亡、重軽傷は三十三人に。南部でかんきつ類が落下するなど農業被害も新たに判明したほか、文化財などにも爪痕が残った。

 県のまとめで、四日市市で屋根から転落した男性が死亡したのに加え、四日市、志摩市で一人ずつ重傷。志摩市の七十代女性は外出しようとした際、強風にあおられたドアに左足を強打し太ももを骨折。他にも風にあおられ転倒したり、割れたガラスで指を切ったりなど軽傷は津市など六市で三十一人に上る。

 屋根がはがれるなど住宅の一部損壊は計九戸となり、学校や公共施設、倉庫などの屋根や壁が壊れる被害も各地で発生した。

 ピーク時に二十万戸を超えた停電は五日朝も五万戸で続き、午後四時現在でも一万三千戸が復旧していない。飛来物や倒木で電線が各地で切れ、中部電力によると、全域復旧は六日になる見込み。

 JRは関西、紀勢、参宮、名松線の多くの区間が午後になっても運休。JRは「停電で路線内の信号や踏切が作動せず、電気が戻っても点検作業が必要なため復旧に時間がかかる」と説明。県道など約四十カ所で倒木や落石のために通行止めが続いている。

 停電とJR運休の影響で、小中高校計三十校が五日も休校や短縮授業になった。伊勢市と明和、大台町の小学校三校、伊勢市と大紀町の中学校二校が停電で授業が困難と判断し休校。白山、相可、尾鷲、木本、紀南の五高校はJR運休で通学できないため休校した。さらに小中十校が、停電からの回復や通学路の倒木撤去を待って始業を遅らせ、停電で給食が調理できないため十校が午前中だけの授業となった。

 文化財では津市の高田本山専修寺の国宝の建物が一部破損。同市美杉町の国名勝・三多気の桜二本が折れるなど津、鈴鹿市の文化財で五件の被害があった。

 (森耕一、吉川翔大)

 

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