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相次ぐ倒木、続く停電 津の被害ルポ

高さ10メートルを超える木が倒れて隣の木にもたれかかっている。右の木もひびが入っており、倒れれば右側の社務所も壊れる可能性が高い=津市一志町庄村の波多神社で

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 最大瞬間風速三八メートルの非常に強い風を記録した津市。各地を回ると、神社などで倒木が相次ぎ、撤去が追いつかない状況だった。各地で倒れた木が電線を切ったことなどが原因の停電も長引いている。

 一志町庄村の波多神社では、境内の高さ十メートルを越すムクノキが地上約二メートルで折れ、隣の木にもたれ掛かる。隣の木も重みで幹に長さ一メートルを超すひびが入った。氏子総代の中條義正さん(70)は「私が子どものころからある木。今回の風はよほど強かった」と驚く。支えになる木のすぐ脇には社務所が。幹のひびは少しずつ広がっており、この木も倒れれば社務所を押しつぶす恐れがある。業者に伐採を依頼したが「倒木が多くてなかなか手が回らないと言われた。二本目が倒れる前に撤去したいが」と不安を募らせる。

 美杉町八知では県道沿いの倒木が電柱を押し倒した。道路脇の斜面に残る木の幹がいまにも落ちてきそう。幹や枝を少しずつ切断し撤去していた男性は「安全確保しながらやると一カ所の復旧に丸一日かかる」。

 こうした状況が影響し停電が長引いている。美杉町八知の特別養護老人ホーム「笑美(えみ)の里」では停電が五日未明まで続いた。夕食は非常食で済ませ、カセットボンベを使う発電機で廊下を照らしたが、部屋は暗く不安がるお年寄りも。職員は「停電は二時間程度と思って備えていた」といい、ボンベや懐中電灯の電池が足りなくなった。クーラーも使えず「多少涼しくなったので良かったが、猛暑だったら熱中症の恐れもあった」と話す。

 学校にも影響が。安濃町の明合小では校庭のポプラの幹が折れ、校舎への通路上の電線に垂れ下がったため、児童を裏門から登校させた。近くの草生小では学校や周辺が停電したため、通学路の信号がつかず教員らが横断歩道に立ち誘導した。始業直前に電気は復旧したが、給食の準備はできなかった。授業は午前中だけとなった。

 (森耕一)

 

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