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台風21号、県内でも被害 四日市で1人死亡

防波堤に押し寄せる高波=熊野市で

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 非常に強い勢力の台風21号が接近した四日午後、県内に強い風が吹き荒れ、県などによると、夕方までに少なくとも二十五人の負傷が確認された。うち四日市市では一人が死亡した。また、約三千七百人が公共施設などに避難。建造物の破損も相次ぎ、鉄道や海の航路も止まった。二十七市町の二十三万六千三百戸(午後七時現在)で停電するなど、県民生活に大きな影響をもたらした。

 津地方気象台によると、台風が四国、近畿地方を通過した昼ごろから夕方にかけて県内全域が暴風域に入った。尾鷲市では午後一時半ごろ、木の幹が折れるほどの勢いとされる最大瞬間風速四五メートルを記録。津市では三八・五メートル、紀北町紀伊長島では三七・五メートルを記録し、紀伊長島は過去最大だった。降り始めからの雨量は大台町で二三五ミリ、尾鷲市で一七三ミリ、松阪市飯南町で一三四ミリを記録した。

 四日市市消防本部などによると、同市では四日午後五時ごろ、西坂部町で七十歳の男性が自宅の屋根から転落して頭部を出血し意識不明の重体となったが、夜に死亡した。午後三時ごろには市場町の路上で六十八歳の男性が、倒れてきた看板に右脚を挟まれて右大腿(だいたい)骨を折る重傷を負った。

 二十二市町が避難準備・高齢者等避難開始情報を発令。ただ、台風の速度が速く雨量が極端に多くならなかったことから、避難勧告、避難指示は発令されなかった。

 倒木で電線が切れるなどして県内の全域で停電。信号機が消え、店舗が営業できなくなった。いなべ市の保育園では突風のために屋根の一部がはがれ、名張市の民家三戸でも屋根がはがれた。名張市の消防団ポンプ庫も屋根が壊れた。

 JR、近鉄が全線で長時間にわたって運休し、津市と中部空港を結ぶエアポートライン、伊勢湾フェリーなど船舶の定期船は全ての便で終日運休した。

 熊野市飛鳥町の国道42号で落石が見つかり、通行止め。伊勢湾岸道のみえ川越インターチェンジ(IC)−豊田東IC間、東名阪道の桑名東IC−蟹江IC間は強風のため通行止めになった。県道や国道三十六カ所も雨や倒木で通行止めになった。

 県内の小中学校は全てが終日休校、高校や特別支援学校もほとんどが授業を取りやめた。

 (森耕一、吉川翔大)

 

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