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台風20号、漁業に大打撃 東紀州地域、ブリ7万匹や船被害

流木や草などが大量に流れ着いた甫母漁港網代地区=熊野市甫母町で(市提供)

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 二十三日夜から二十四日未明にかけて東紀州地域に接近した台風20号で、尾鷲市林町の水産会社「尾鷲物産」の養殖ブリ約七万匹に被害が出るなど、各地の漁業被害の状況が明らかになってきた。

 同社の玉本卓也常務によると、同市須賀利町の海上に浮かぶ十メートル四方のいけすを連結するロープが波を受けて切れ、いけす十台以上が陸に打ち上げられたり、海底に沈んだりした。このため、養殖していた重さ五キロのブリ約六、七万匹が海中に逃げたり、死んだりする被害が出た。被害額は「調査中」という。いけす一台で約四、五千匹を養殖していた。

 現在は壊れたいけすを回収中だが、磯に打ち上げられたものは台船などでなければ回収できず、時間がかかる見通し。破れた網の修繕には手が回っていないという。

 須賀利町で定置網漁を営む飲食会社「ゲイト」(東京)所有の作業船「第8八咫(やた)丸」(全長約十メートル、二トン)が沈没した。同社水産経営企画室の担当者によると、右舷後方に直径約十センチの穴が開き、そこから海水が浸入したとみられる。同町沖に張っていた定置網の一部もねじれや、破れる被害が出た。担当者は「また新たな台風が近づいているので、今は陸で修繕し、台風が過ぎてから改めて網を入れたい」と話した。

 紀北町矢口浦と島勝浦では、それぞれ一トン未満の漁船一隻が転覆した。

 熊野市の甫母漁港網代地区には、流木や草などのごみが大量に流れ込んだ。市職員や同所でマグロ養殖業を営む会社の社員など約十人で二日間にわたりごみを陸に揚げた。現在は漁港脇に仮置きしており、来週以降に撤去作業を行う予定という。

 (木村汐里、三沢聖太郎)

 

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