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伊勢出身・竹内浩三の私家版「愚の旗」復刻 12月上旬発刊へ

「愚の旗」原本を手にする山中さん(左)と塚本さん=伊勢市役所で

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 太平洋戦争で戦死した伊勢市出身の詩人・竹内浩三(1921〜45年)の詩や小説を収めた「愚の旗」が復刻される。2021年の生誕100周年に向けた企画で、有志でつくる「愚の旗」復刻制作委員会が、12月上旬の発刊に向けて取り組んでいる。

 愚の旗は、浩三が戦死した十年後の一九五六(昭和三十一)年に、姉こうが私家版として二百部だけ発行した。親族や友人に配られ、現在ではほとんど見つからないという。

 私家版の編集は、中学時代からの親友である中井利亮(としすけ)が担当した。詩十七編をはじめ、浩三が描いたイラストや手紙などを収録。表紙は、中井が浩三とともに発行した同人誌と同様に、荷造り用の包装紙を使用するなど装丁にも工夫が見られる。

「愚の旗」の原本。写真の人物は竹内浩三=伊勢市役所で

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 復刻版には、新たに浩三と中井の略歴や解説を追加。詩のページは活版印刷で刷り、装丁もできる限り私家版を再現する。初版は三百部で、一冊ずつナンバリングを施す。

 制作委は、北浜印刷工業(伊勢市)の山中武さん(49)ら、県内の印刷業者を中心に結成された。委員長は、かつて私家版を刷った千巻印刷産業(同)の三代目、塚本誠さん(48)が務める。塚本さんは「明るい詩がたくさんあるので、復刻を機に、浩三の新しい一面を見てほしい」と話した。

 復刻版は縦二十センチ、横十七センチで百八十二ページ、八千六百四十円(税込み)。予約は九月一日から伊勢文化舎で受け付ける。津、松阪、伊勢の三市の書店や通販サイト「アマゾン」でも販売する。(問)伊勢文化舎=0596(23)5166

 (青木ひかり)

 

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