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ブドウサンショウを布引の特産品に 住民ら収穫

ブドウサンショウの実を収穫する福岡さん=伊賀市奥馬野で

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 伊賀市東部の布引地区(川北、広瀬、奥馬野、中馬野、坂下)で住民らがブドウサンショウの特産化を目指している。高齢者でも育成や収穫がしやすく、獣害にも遭いにくい。二〇一四年から栽培を始め、今年は約四キロの出荷量を見込んでいる。布引地区市民センター(奥馬野)の福平悟所長(70)は「いずれは布引といえばブドウサンショウといわれるくらいにしたい。菓子や漢方薬の材料など販路拡大も考えていきたい」と期待する。

 ブドウサンショウは、ブドウの房のようにまとまって実を付ける。緑色の実は一般的な園芸種のアサクラサンショウよりも大きい四〜七ミリほどで、味はほぼ同じ。量も多く取れる。生で食べることができ、かむと「ピリッ」とした刺激と、さわやかな辛さが口に広がる。薬味として使うほか、サンショウみそにしてもおいしい。

 布引地区では一四年秋に、新たな特産品の候補として十人ほどの住民が三十本の苗木を分け合って植えた。水はけが良く、弱酸性の土壌が育成に適していた。葉には日光をよく当て、逆に浅く張る根には当たらないよう土や草などを盛るなど、育成のこつは手探りで学んでいった。

 布引地域住民自治協議会前会長の福岡政憲さん(71)は百五十平方メートルほどの敷地で七本の木を育てている。地域には野生のサンショウが自生していたが「当初は苗が育つかもわからなかった」と当時を振り返る。

 昨年、初めて実がなり、地域全体で一・八キロを出荷することができた。育てた実は布引地区市民センターに持ち込んでパック詰めし、市内の農産物直売所「とれたて市ひぞっこ」に出荷している。

 今年も六月上旬から中旬にかけて実の収穫期を迎えた。木の成長に伴い収穫量が倍増する見込み。

 奥馬野地区長の中田厚さん(66)は「一本の木から四百七十グラムほどを収穫できた。育て方や収穫量が確立してきたら、もっと大々的に地域に広めていきたい」と手応えを感じている。

 (日暮大輔)

 

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