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温泉施設「湯の瀬」建て替え民営か市営か 津市がアイデア募集へ

市が建て替えを検討している「湯の瀬」=津市榊原町で

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 津市が、同市榊原町の榊原温泉街近くにある市営温泉施設「湯の瀬」(市榊原自然の森温泉保養館)について、老朽化が著しい施設の平地への建て替えと、民営化を検討していることが分かった。市は十四日の市議会全員協議会で、六月に民間からのアイデアの募集を始める考えを明かした。

 市は、有力な観光資源となるよう建て替えから全て民間に任せる案と、自前で施設を建て替えた上で、現行の市営案か、民間に業務委託などをする案を比較検討する。来年度初めに最終的に決める。民営化が実現しない場合も、市は施設をなくさず、市営で続ける方針。

 湯の瀬は一九八八年八月に、旧久居市が開設した。開業後三十年がたち老朽化が激しく、耐用年数を過ぎている機械設備の故障などで、年間五百万円程度の修繕費がかかっている。二〇〇六年に大浴場の水漏れで休業し、今年一、二月には露天風呂が水漏れして休止するなど、近年は営業に支障をきたすトラブルも起きている。最近五年間ほどは平均十七万三千人を維持していた入館者数が一七年度は約十六万三千人と落ち込むなど客足にも影響が出ている。

 市は当初、内装と機械設備だけを改修するつもりだったが、試算の結果、耐用年数が機械設備と同程度の鉄骨造りにすれば、同じ約六億五千万円で今と同じ機能を維持したまま新築できることが分かった。現在の施設は山の中腹にあり、すぐ裏には県条例で対策を義務付けられている崖もある。駐車場から急勾配の坂を歩いて上るため利用者の苦情も多く、崖の調査費や追加工事費も必要なため、市は現在駐車場などに使っているスペースに施設を移して建て替える方針。

 民営化は、湯の瀬が一三年秋からフロントなど主要業務を民間委託したことで赤字額が圧縮傾向にあることも検討の要因となった。全員協議会では、市久居総合支所の担当職員が「市のブランドである榊原温泉を代表する観光施設として効果的な手法があれば民間活力を導入する」と述べた。

 (松崎晃子)

 

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