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「しん坊くん」一新へ 専修寺国宝指定で地元商工振興会

リニューアルを目指しているゆるキャラ「しん坊くん」=一身田商工振興会提供

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 津市の高田本山専修(せんじゅ)寺の御影(みえい)堂と如来堂が国宝に指定され、地元商店街は活性化に向けて動き始めた。「何もしないで人が集まるほど甘くない」。参拝客に素通りされてきた街は、チャンスを生かし復活を図る。まずは長年の活動でくたびれたゆるキャラのリニューアルに着手した。

 国宝の指定が決まった昨年十一月以降、高田本山は大型観光バスが連日訪れるようになった。参拝者は例年より三割ほど増えたが、商店街に立ち寄る人はほとんどいないという。

 商店主らでつくる一身田商工振興会の加盟店はピーク時の半分の六十五店。商店街は空き店舗が目立ち、店主の高齢化も進む。「国宝という話題がある今しかない」と活性化策を練った。

 一身田地区のゆるキャラ「しん坊くん」は専修寺の宗派、浄土真宗を開いた親鸞の赤ちゃんのころの姿という設定で、同会が約十年前に着ぐるみを制作した。資金難のため当初から同じ着ぐるみを使っており、水色の服は色あせ、草履や足袋に穴が開いていた。

 しん坊くんをきれいにしてあげたい−。「恥ずかしがりやで控えめなキャラなので、われわれ町内のスタッフにも忖度(そんたく)をして、自分からは言い出せない」。厳しい現状を逆手にとり、二月下旬からインターネット上で買い替えの協力金を募り始めた。四月五日現在、目標四十万円のうち五万円が集まった。

 商店街の洋服店主人で、会長の中川隆功さん(52)は「街を盛り上げる最高のチャンス。活性化は手探り状態だが、装い新たなキャラと一緒に国宝の街が親しみを持ってもらえるようにしたい」と意気込む。“写真界の芥川賞”と言われる木村伊兵衛賞を受けた津市出身の写真家、浅田政志さんと協力した展示企画も仕掛けて人を呼び込むつもりだ。

 しん坊くんへの協力金は、インターネットサイト「FAAVO(ファーボ)三重」で、クラウドファンディングの寄付を四月末まで受け付ける。寄付額に応じて国宝記念メダルや伊勢木綿で仕立てた浴衣を贈る。(問)一身田商工振興会=059(232)2366

 (鈴鹿雄大)

 

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