トップ > 三重 > 2月10日の記事一覧 > 記事

ここから本文

三重

音の架け橋45年、浅井さんが引退 県警音楽隊

県警音楽隊の演奏会でホルンを吹く浅井さん=津市の県警本部で

写真

 県警音楽隊による「お昼の演奏会」が9日、県警本部であった。この演奏会を最後に、3月で引退するベテラン隊員浅井晴美さん(63)が「ラストステージ」に臨み、感謝の思いを込めてホルンを奏でた。

 浅井さんは高校卒業後の一九七二年に警察官に。高校時代に吹奏楽部でチューバを吹いていた経験をかわれ、翌年から音楽隊に所属した。

 主に交通畑を歩み、白バイやパトカーで取り締まりをする傍ら、月に十回以上は音楽隊の練習へ。階級が上がるたびに「本業」が増えて両立が難しくなり、「何度もやめたくなった」という。

 だが、堅いイメージの組織の中で笑顔と拍手がもらえる仕事はやりがいがあった。八〇年に全国植樹祭で天皇皇后両陛下の前で演奏したことや、九四年に全国三十九の警察音楽隊が集まる演奏会を成功させたことが印象に残っている。

 二〇一〇年から四年間は、音楽隊のリーダーで指揮者でもある楽長を務めた。演奏会を開くため、部外者との交渉や組織内での調整に奔走し、「視野が広がった」という。一四年に定年退職した後も再任用で働きながら音楽隊を支え続けた。

 最後の演奏会の一曲目。泣くまいと思っていたが、四十五年間の音楽隊生活が頭をよぎり、「ぐっときた」。二小節休んで息を整え、ラストステージを務め上げた。「やりきった。重責を果たせたという思い」と話す。

 三月までは若手の指導などを続け、隊を支え続ける。「音楽隊は警察と県民を結ぶ音の懸け橋。優しく温かい存在であってほしい」。後を託す隊員にエールを送った。

 (熊崎未奈)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索