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霞4号幹線が4月開通 スムーズな四日市に曲折14年

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 四日市港管理組合は七日、四日市港の霞ケ浦地区と伊勢湾岸道のみえ川越インターを結ぶ新道「霞4号幹線」が、四月一日午後五時に開通すると発表した。船荷を運ぶ多くのトラックが国道23号を通らずに済むようになるため、四日市市内の渋滞緩和が期待できる。一方、整備費は当初見通しの倍近くにまで膨らみ、予算確保の苦労などから完成には十四年を要した。

 新道は片側一車線の全長四・一キロで大半が橋や高架。港湾整備のための国の直轄事業として二〇〇四年に事業を開始し、総事業費は四百五十七億円を要した。

 愛称は公募の結果、鈴鹿市の会社員安藤裕子さん(49)による「四日市・いなばポートライン」に。明治期に四日市港の近代化に貢献した稲葉三右衛門(さんえもん)にちなんで名付けた。

赤線で示した部分を四日市・いなばポートラインが通る=県提供

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 埋め立て地の霞ケ浦地区は四日市港の中心となる埠頭(ふとう)があり、大規模な倉庫や石油化学コンビナートが並ぶ。現在は霞大橋一カ所しか出入りできる道路がなく、名古屋方面へ向かうトラックが国道23号を通っていた。この付近の23号は現在、一日あたり五万四千台が通行しているが、新道は九千八百台の通行を見込んでおり、この分の交通量減少で渋滞緩和が期待できる。

 四日市港の貨物取扱量は〇九年の五千七百万トンから昨年は六千百四十万トンに増加しており、昨年は複数の企業が出資する大規模な倉庫も新設された。県は外国籍の大型客船誘致にも力を入れており、鈴木英敬知事は「高速道路へのアクセスがスムーズになり、より多くの時間を県内に滞在できるようになる」と効果を強調する。

 一方で、二〇〇〇年の計画当初には二百三十億円と見込んでいた総工費は、二百億円以上膨れ上がった。希少生物が生息する干潟を避けるためにルートを海上に移すなど、計画の甘さもあり、完成時期も当初予定から七年遅れた。管理組合は「東日本大震災があって求められる橋の強度が上がり、費用が増えて予算確保にも苦労した」と説明している。

 (森耕一、大西里奈)

 

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