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ロヒンギャに支援を 伊勢日赤・看護師が帰国報告 

バングラデシュへの派遣を終えた藤田さん(左)と東さん

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 ミャンマーから逃げてきた少数民族「ロヒンギャ」などの難民に医療支援をするため、バングラデシュに派遣された伊勢赤十字病院(伊勢市)の看護師二人が帰国した。「難民キャンプは衣食住の全てで足りないものばかりだった。日本からの支援をお願いしたい」と呼び掛けている。

 二人は、藤田了子さん(43)と東(あずま)恵理さん(41)。日本赤十字社(東京)が昨年から続けている医療チームの派遣に参加し、バングラデシュ南東部のコックスバザールを訪れた。

 藤田さんは十月十七日から、東さんは十一月二十六日から、それぞれ六週間ほど現地で活動。診療所に滞在したり、難民の住居を訪問したりして、外傷の手当てや感染症の治療に当たった。

 今月二十九日に伊勢赤十字病院で開かれた報告会で、二人は難民キャンプの様子を紹介。東さんは、滞在中に、くしゃみやせきで感染するジフテリアの患者が数千人規模で大量発生したと説明した。感染者のうち子どもが重症になることが多く、亡くなる例もあったという。「医療チームのメンバーも急きょワクチンを打つことになった。海外派遣では予想外のことが起きると実感した」と述べた。

難民キャンプでの医療支援の様子を聞く伊勢赤十字病院のスタッフら=同病院で

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 藤田さんは「派遣中にもミャンマーとの国境の川を渡ってくる人々をたくさん見た」と述べ、難民キャンプの収容者が次々と増えている状況を説明した。

 日赤の医療支援は三月末まで続けられる。

    ◇

 難民キャンプへの支援は、日本ユニセフ協会(東京)や国連UNHCR協会(同)が寄付を集めている。両団体のホームページでも情報を提供している。(問)日本ユニセフ協会=(0120)881052

 (大島康介)

 <ミャンマーからの難民> 東南アジアのミャンマー西部にあるラカイン州の住民が、仏教徒の過激派やミャンマー軍などから迫害を受け、隣国のバングラデシュに逃れている。難民は60万人を超え、多くはイスラム教徒の少数民族「ロヒンギャ」とされる。バングラデシュのコックスバザールにある難民キャンプは、同国軍が管理し、国連児童基金(ユニセフ)などが支援を続けている。

 

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