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日本酒に雅楽聴かせ醸造 皇学館大生ら明和の酒蔵で祭り

仕込み作業をする学生たち=明和町の旭酒造で

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 皇学館大(伊勢市)の学生や明和町、町内の企業などが製造・販売を手掛ける日本酒「神都の祈り」の仕込みが始まっている同町山大淀の酒蔵「旭酒造」で11日、醸造祭があり、関係者がおいしい酒の仕上がりを祈った。今後、雅楽師の東儀秀樹さんが作曲した雅楽「神都の祈り」を酒蔵で流しながら醸造する。

 地元産の日本酒で町を活性化させようと、町や皇学館大、旭酒造などが産学官連携で二〇一六年に発足させた「日本酒プロジェクト」の一環で今年二年目。蔵で流すのは同大の特別招聘(しょうへい)教授も務める東儀さんに依頼して作ったプロジェクトのテーマ曲だ。

 東儀さんは昨年、町内の斎宮を二回訪れ、斎王まつりなどを見学。町をイメージし、雅(みやび)を感じさせる曲に仕上げた。酒が完成する三月中旬まで流し続け、雅楽を聴きながら造られた酒としてブランド力向上を狙う。

 醸造祭には関係者十三人が出席。「神都の祈り」の笙(しょう)の音が流れる中、皇学館大の祭式研究部の二人が白い装束姿で祝詞を奏上し、サカキの枝を振って蔵を清めた。旭酒造や、プロジェクトの一員で、米作りを担う町内の農業生産法人「松幸農産」の関係者らが一人ずつ玉串を奉納した。

 この後、皇学館大の学生二人が、蒸し上がった米を冷まし、タンクに入れる作業を手伝った。学生代表の文学部三年、秋山実愛さん(20)は「今年はどんな味になるのか楽しみ。多くの人に飲んでもらいたい」と話した。

醸造祭で祝詞を奏上する学生=明和町の旭酒造で

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 皇学館大の千田良仁准教授(41)は「曲を聴かせることで、酵母の働きを促す効果が期待できる。ストーリーが生まれ、日本の歴史や文化と日本酒とのつながりをより意識してもらえれば」と話した。

 旭酒造が「神都の祈り斎王」を、伊勢市の伊勢萬が「神都の祈り御裳濯川」を千三百本ずつ造り、三月中旬から町内や同大で販売する。ラベルにQRコードが印刷され、読み取ると「神都の祈り」を聴くことができる。

 (水谷元海)

 

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