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犯罪被害者支援「早急に制度を」 松阪で土師守さん講演

途切れない被害者支援の重要性を訴える土師守さん=松阪市嬉野権現前町の嬉野ふるさと会館で

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 犯罪被害者支援を考える集いが十四日、松阪市嬉野権現前町の嬉野ふるさと会館であり、一九九七年の神戸連続児童殺傷事件で犠牲になった土師(はせ)淳君=当時(11)=の父守さん(61)が、講演で被害者支援の重要性を訴えた。

 県警とみえ犯罪被害者総合支援センターが主催し、警察や自治体関係者ら約三百人が参加。守さんは「途切れない支援の重要性について」と題して講演した。

 守さんは事件直後の精神状態や、マスコミの激しい取材で外出もままならなかった経験を振り返り、「日常生活を支える民間団体が必要」と訴えた。

 さらに、被害者が子どもの場合、兄弟への支援も重要になると指摘した。淳君の二歳年上の長男が精神的ダメージで中学校に登校できなくなったことを明かし、「加害少年は法律で厚く保護されるのに、未成年の兄弟への公的支援は全くない。制度を早急に創設してほしい」と訴えた。

 集いでは、加害者からの未払い賠償金を三百万円を上限に立て替えるなど被害者支援に先進的に取り組む、兵庫県明石市の泉房穂(いずみふさほ)市長(54)が基調講演した。泉市長は「行政の被害者対策は、一部の被害者だけでなく、将来被害に遭うかもしれない全ての市民のためのセーフティーネットになるので、手厚い対策が必要だ」と話した。

 (熊崎未奈)

 

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