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補助金3245万円不適切 検査院指摘

館内で使う顕微鏡、机、椅子、棚などへの支出が不当と判断された=津市の県総合博物館で

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 会計検査院は八日公表の二〇一六年度の決算検査報告書で、県内の三件計約三千五百五十八万円の公金の扱いを不適切と指摘した。津市の県総合博物館は、開館前にそろえた机や顕微鏡、実験台など計三千九百二十点の備品の購入費に国の補助金を使ったことが不当とされ、県は国に三千二百四十五万円を返還する。

 博物館は開館前年の一三年度、建物や展示の整備のために国から十億四千七百九十九万円の補助金を受けた。補助金は緊急経済対策が目的で、建設費やその建物で使う二十万円を超える備品の購入に充てることができた。

 しかし、県はこの交付金で、館内で使う二十万円以下の備品を大量に購入しており、この支出が不適切と指摘された。標本箱百五十個、湿度調整剤二千五百六十八個、パネル、照明などの展示用品、演台、棚、ホワイトボード、椅子、パンフレット台など家具や内装品が含まれる。博物館は「開館準備のために購入した備品の多くが指摘に含まれる」と説明する。

 県財政課は「補助金の項目への理解が不十分だった。今後は確認を徹底したい」と話す。国へ返還する約三千二百万円は補正予算を組んで支出する。

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 伊賀公共職業安定所(ハローワーク)は、日雇い労働者が仕事がなかった日に支給を受ける日雇い給付金のうち、一四〜一六年度に七人に支払った二百九十一万円が支給の要件を満たしておらず不当と指摘された。

 七人は実際には働いていない日に働いていたように偽って受給資格を得ていたといい、他県のハローワークへの検査院の検査で発覚。既に七人に聞き取りをして不正を認定し、返還を求めた。

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展示品を入れる標本箱は1個6550円で150個購入し、不当な支出と判断された=津市の県総合博物館で

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 鳥羽市の鳥羽商船高専は、高専の施設整備に充てる国の補助金約九百八十一万円を受けて、一四年三月に船の操縦を練習するシミュレーターを購入。この中に含まれる保守費用二十二万六千八百円が不当と判断された。

 補助金はその年度のうちに支出する必要があり、保守は数年後に行うため補助金で賄うことができない。高専を運営する国立高専機構が国に返還する予定で、「補助金への理解が浅かった。学校の会計への影響はない」と説明している。

 (森耕一)

 

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