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入札で繰り返し不正か 度会町官製談合

イレクト伊勢が施工した棚橋水源地の電気設備=度会町棚橋で

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 度会町発注の上水道整備事業を巡る官製談合防止法違反事件で、町職員らの逮捕から一夜明けた二十七日、町役場に県警の家宅捜索が入った。同法違反容疑で逮捕された町税務課住民税係長の山口幸宏容疑者(43)は逮捕容疑以外にも数回、業者に設計金額を漏らしていたとの趣旨の供述をしており、町の上水道を刷新する大型事業で不正が繰り返されていた疑いが強まった。

 逮捕容疑では、山口容疑者は上水道関連工事の入札情報を管理する立場だった二〇一四年七月下旬、町が発注した水源地(同町棚橋)の電気設備工事の指名競争入札で、未公開の工事の設計金額を、電気工事会社「イレクト伊勢」の専務吉川文和容疑者(49)に教えたとされる。吉川容疑者と同社会長の阿形治信容疑者(74)は、設計金額を参考に予定価格を計算し、工事を落札したとされる。

 この工事は五千人以下に配水する五つの簡易水道を統合し、より大規模な上水道に移行する「簡易水道統合事業」の一部で、町は一〇年度に計画を策定。総事業費二十七億円をかけて一六年度に完成しており、山口容疑者は当時、事業を取り仕切る立場だった。

 イレクト伊勢は同事業のうち、一一年十月〜一五年七月、地下水をくみ上げるポンプを制御したり、水質を監視する装置を設置する工事を計六件落札していた。町水道課の担当者は「工事だけでなく、稼働後のメンテナンスも必要で、技術や人員がある会社は近隣では限られている」と明かす。

 県警の調べに、山口容疑者は「担当事業を円滑に管理したかった」と供述しており、入札不調やトラブルがあれば事業全体に影響が出るため、イレクト伊勢との関係を深めていったとみられる。

 一方、他の入札業者からは入札の透明性に疑問の声が上がっている。逮捕を受け、町内の電気工事業者は「やっぱり、という感じ。何かあると思っていた」と語る。イレクト伊勢と同時に入札した数年前の工事を挙げ「入札価格が怪しかった。部外者は落札できないと思って、町の工事に入札するのはやめた」と話した。

 (熊崎未奈、大島康介、青木ひかり)

◆家宅捜索に6時間半 度会町役場

 家宅捜索は二十七日午前九時半から六時間半におよび、県警は、契約書類など五百六十三点を押収した。

 段ボールを抱えた捜査員二十五人が度会町役場に入ると、職員は一様に硬い表情を浮かべた。白い手袋をつけた捜査員らは一階税務課内の山口容疑者の机を調べたり、問題となった事業を担当する水道課で資料を押収したりした。事件が起きた二〇一四年当時の担当者に事情聴取もした。

 町役場に家宅捜索が入ったことを受け、中村順一町長は「警察の捜査には全面的に協力する。職員には冷静に対応するよう話す」と話した。

 町職員の男性は「(山口容疑者は)簡易水道の統合事業を先頭に立って引っ張ってきた人だった。とても驚いている」と語った。

 

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