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19年度に林業大学校 知事、定例会見で表明

林業大学校「みえ森林・林業アカデミー」が設けられる県林業研究所=津市で(県提供)

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 鈴木英敬知事は十二日の定例会見で、林業に関わる幅広い人材のレベルアップを図るため新たに林業大学校を設立する方針を明らかにした。また、リニア中央新幹線のルート決定へ向け県民の機運を高める必要性を強調したほか、東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ県内誘致へ向けカナダ出張での手応えなどを明らかにした。

 特に林業大学校については二〇一九年度に社会人対象の「みえ森林・林業アカデミー」を創設すると発表。現場の担い手だけでなく、全国でも珍しい林業経営者を育成するコースもあり、中山間地の活性化にもつなげる。

 林業や製材業などに携わる人が対象で、職場に還元できる能力や視点を身に付けてもらう。経営者、中間管理職、現場従事者とそれぞれの役割に応じた三コースのほか、森林・林業施策に精通した市町職員を育てる講座も用意。幅広い分野から関係する人材を養成し、林業全体を盛り上げたい考えだ。キャンパスは津市白山町の県林業研究所内に設け、働きながら通えるようにする。

 林業大学校は長野県や京都府にもあるが、新たな人材育成を目的に新卒者を受け入れている。一方、みえ森林・林業アカデミーは、林業関係者が先進的な経営や環境への配慮、コスト管理などを体系的に学ぶことで、林業の活性化を目指す。経営者コースでは、異業種からの転身も想定している。

 鈴木知事は会見で「林業は、付加価値を高めていける人材が主導する産業になっていかないといけない」と話した。経営者コースの受講者には、中山間地のリーダーとしての役割も期待しているとして「地域振興の視点も持ってほしい」と求めた。

◆知事「悠長なこと言っていられない」 リニアルート決定に向け

 リニア中央新幹線の県内整備について、鈴木知事は「概略のルート決定は四、五年後。そんなに(先のことと)悠長なことは言っていられない」との見通しを示した。

 十一日に大阪市で開かれた三重、奈良、大阪の三府県の決起大会で、JR東海の柘植康英社長は「着工の四、五年前には環境アセスメントをする」と発言。鈴木知事は「二〇二七年着工とすれば、環境アセスは二三年。その前に概略ルートを決めなければいけない」と分析した。

 県民レベルでリニア歓迎ムードが高まらない現状には「まだ県民もスケジュール感をあまり知らない。こうした情報を提供して機運を醸成したい」と話した。

 三府県の連携について「名古屋から東の状況も分かる三重県が、関西とうまく連携しないと前に進まない」と、県が連携の推進役を担う考えを強調。決起大会は年一度のペースで実施したいとの考えも示した。

◆東京五輪・パラのキャンプ誘致に手応え 知事、カナダ出張報告

 鈴木知事は、四〜九日のカナダ出張について報告した。東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ地誘致では、レスリング協会の関係者が来年三月に来県する見通しとなったとして「好反応だった」と語った。

 鈴木知事は五日に現地のレスリング協会を訪れ、五輪メダリストの吉田沙保里選手らを輩出した「レスリング大国」であることや、十月にオープンする津市の屋内総合スポーツ施設「サオリーナ」をPRした。協会の関係者は「大変ありがたいオファー。来年三月に訪日するので、三重県も訪れたい」と応じたという。

 出張では、体操協会やシンクロ連盟も訪問。児童福祉や航空宇宙産業の施設も視察し、「成果を今後の取り組みに生かしたい」と話した。

 (森耕一、吉川翔大)

 

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