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「後継者不足の一助に」 養殖アマゴで卒論、三重大・福田さん

中平社長に卒論を手渡す福田さん(右)=熊野市育生町で

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 三重大生物資源学部4年の福田健人さん(23)=四日市市=がアマゴ養殖に関する卒業論文を完成させ、調査に協力した「赤倉水産」(熊野市育生町)の中平孝之社長(69)に卒論を手渡した。水温と死ぬ数との関連を1年余りかけて考察したとあって、福田さんは「後継者難の一助になれば」と話している。

 田舎暮らしに憧れを抱くという福田さんは二〇一五年一月から赤倉水産で手伝いを始め、その中で見えてきた課題を研究テーマに。一〜二週間に一回の頻度で赤倉水産に通い、中平社長が一九八二年から記録する日誌を丹念に調べ上げ、「渓流魚養殖における過去データに基づく春季の斃死(へいし)状況」(A4判三十ページ)としてまとめた。

 研究では比較のため県内外のアマゴ養殖場三施設からもデータを収集。水温一一〜一二度の状態で死ぬ個体数が多くなることなどを導き出した。

 赤倉水産は七二年から清流を利用したアマゴ養殖をしているが、目下の悩みは後継者不足。中平社長は卒論が後を継ぐ人らに役立つとして「こういう課題に目を向けてくれたことを感謝したい」と謝意を示した。

 福田さんは四月から神奈川県内の食品流通会社に就職することが決まっている。今も田舎暮らしを夢想するが「いつか中平さんのように、人との関わりを大事にした田舎暮らしができれば。そのために会社では人とのつながりを学びたい」と語った。

 (福永保典)

 

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