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平井伯昌さんとグレイ 盲導犬の仕事を張り切ってPR

平井伯昌さん、長女さくらちゃん、妻亮子さんで大きなグレイを抱っこ。「グレイはこのまま何分でもじっとしています」(平井さん)=東京都内で

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★ラブラドルレトリバー(オス3歳)

 競泳日本代表ヘッドコーチとして多くの有名選手を育てている平井伯昌(のりまさ)さん。二年前、盲導犬のPR犬「グレイ」を家族に迎えた。

 PR犬とは、普段は家庭で暮らしながら、盲導犬普及啓発イベントなどで活動する犬のこと。

 「グレイは日本盲導犬協会で一年ほど訓練を受けたんですが、トイレが近い体質などで、家庭犬になったほうがいいと判断されたそうです」

 こうした犬は「キャリアチェンジ犬」と呼ばれる。グレイは、盲導犬にはならなかったものの、人懐こい性格を生かして盲導犬のPR犬を任された。

 キャリアチェンジ犬に最初に興味を持ったのは平井さんの妻亮子さん。長く犬と暮らし、長女さくらちゃんが生まれてからも飼いたいと思っていたところ、キャリアチェンジ犬の飼育ボランティアを募集していることを知った。

 平井さんは「私も犬好きですが、最初はちょっと心配しました。忙しくて娘との時間さえ十分持てないところに、大きい犬がきて大丈夫かなと。でもグレイを見て全く問題ないと分かりました。訓練されただけあって、ほえるどころか人前で口も開けない。妻や小さな娘の言うこともよく聞き、感心しました」。

 教え子もよく遊びにくる平井さん宅。リオデジャネイロ五輪金メダリストの萩野公介選手も犬好きで、「グレイにいやされるー」と喜んでいるとか。

 グレイは、東京周辺で開かれる盲導犬普及啓発イベントに参加。亮子さんが送迎し、最近ではさくらちゃんも同行し募金活動に参加する。

 「五歳の娘が人前で大声で募金を呼びかける。そんなことができるようになるとは思いませんでした。グレイと一緒で楽しいのでしょう。得がたい経験をさせてもらっています。こうした活動が視覚障害者の方を含め、どんな方とでも接するきっかけになるのではと思います」

 普段のんびりしているグレイも、PR活動では張り切って仕事をする。半面、家に帰ると気が抜けたようになるのがかわいいとか。

 もう一つ面白いのが、家族の中で平井さんにだけ、やんちゃな態度で遊びをせがむこと。「転がってのどを鳴らすので、くすぐったりすると、ゴロン、バタンと、ダイナミックに喜びます」

 グレイにとっても平井さんは頼もしいコーチなのだろうか。

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに向け、ヘッドコーチとして始動した平井さん。グレイのPR犬としての活動もその年まで続く予定。「二〇年を目指して一緒にがんばろう!と言ってます」

 (文・宮晶子、写真・稲岡悟)

<ひらい・のりまさ> 1963年生まれ、東京都出身。小学生から水泳を始め、早稲田大卒後、東京スイミングセンターに入社し指導者に。北島康介さんなどメダリストを育て、ロンドン五輪から競泳日本代表ヘッドコーチ。2013年から東洋大水泳部監督も。

 

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