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子どもが登校拒んだら… 無理に行かせず休ませて

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 ある日突然、子どもが「学校に行きたくない」と言い出したら、親はどうしたらいいだろう。昨年度の文部科学省の調査では、不登校の小中学生は十四万四千人で、調査を開始した一九九一年度以降で最高だった。専門家は、不登校にはいじめが関わっている可能性が高いとし「無理に行かせるのではなく、まずは休ませてあげて」とアドバイスする。

 「不登校は子どもが自分の身を守る手段。学校に通えないのは、その子や親に問題があるからではなく、学校がその子に合っていないから。学校に行きたがらない時は、とにかく休ませて『家にいれば、何があっても安全』と言い聞かせてほしい」。岐阜県立希望が丘こども医療福祉センターの児童精神科部長・高岡健さん(65)は、こう話す。

 高岡さんによると不登校は小学校でも中学校でもいじめが引き金となることが多い。だが、子どもは自分がいじめられていると認めると今度はそのこと自体に傷つくため、親が学校に行きたくない理由を聞いても、答えたがらないことが多い。そんな時、親はつい「誰かにいじめられているの?」「理由を言わないと分からないじゃない」などと、子どもを問い詰めがちだ。だが、そうなると子どもは、余計に本音を言いづらくなる。

 無理に子どもを学校に行かせようとすることも逆効果だ。「親を困らせて、言うことを聞けない自分はだめな子だ」と感じると、自殺まで考えてしまうこともあり得る。「子どもが自分から、今後どうしたいのか話せるようになる時が必ず来る。その時に子どもの話をしっかり聞いて、親子で対策を考えてほしい」と高岡さんは言う。

 文科省の調査では、小中学生の不登校は昨年度まで五年連続で増加している。高岡さんは「不登校を経て学校に戻る子もいれば、フリースクールが認知されるようになり、通う子もいる。家にいる間は親子ともに息が詰まるので、親も心配しすぎずに外出するなど、息抜きをしてほしい」とアドバイスする。

◆生徒がグループ化 2学期は特に注意

 いじめ対策について講演などをしているNPO法人「ストップいじめ!ナビ」(東京)副代表の須永祐慈さん(39)は「運動会や文化祭などの学校行事が多く、グループができやすい二学期は、いじめに注意が必要」と話す。

 二〇一一年にあった中学二年男子生徒の自殺をきっかけに、大津市は同法人の協力も得て市内の小四から中三を対象に毎年、いじめに関する調査を実施している。発生が最も多い時期は、中学生は十月だった。

 須永さん自身も小学四年の時にいじめが原因で、不登校になった。二年ほど家にひきこもったが、六年の時にフリースクールに通い始めた。

 不登校の親子を対象にしたサークルなどにも参加し、次第に家から外に出られるようになっていったという。「家やフリースクールなど、親や周囲の大人が、子どもが安心できる居場所を作っていくことが大事」と話す。

 (細川暁子)

 

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